【みゆる】の意味と使い方|熊本弁方言講座(関西弁・大阪弁、京都弁、奈良弁でも解説)

今週の熊本弁は、わかりやすいと言えばわかりやすいが、いざ実際会話に出てくると「ん?」となった熊本弁。そして、ちょっと奥ゆかしさというか古語の雰囲気が残る熊本の方言だ。

 

今週の熊本弁・方言は『みゆる』

使い方

「今日は月のみゆんな?」

「キレイにみゆるばい」

「はらぁ〜っ!こん眼鏡は よう〜みゆった〜い」

 

 

関西弁で言うと

「今日、月、見えとるか?」

「キレイに見えてるでぇ」

「うぅっわっ!!この眼鏡、めっちゃよう見えるやん!」

 

標準語

「今日は月が見えますか?」

「キレイに見えるよ」

「あら〜!この眼鏡はよく見えるね〜」

 

 

意味

見える

 

語源を勝手に妄想してみる

今回の熊本弁は完全に古語が残った形だ。下二段動詞「見ゆ」の連体形「見ゆる」と全く同じ使い方だ。きっと武家の文化が色濃く残る熊本だから聞ける方言だろう。

 

まとめ

「みゆんな?」と言われると一瞬「ん?」となってしまうが、意味がわかると風情のある言葉に聞こえてします。

例えば、遠距離恋愛中のカップル。二人とも熊本出身、彼氏は東京で働き、彼女は熊本に残っている。彼氏が電話で彼女に「そこから月は見ゆんな?」と。

ね?素敵に聞こえるでしょ?風情ある熊本弁すっきゃわ〜!

 

※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。

※例文や関西弁バージョンには他の言い回しもあります。あしからず。

 

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