【ふる】の意味と使い方|熊本弁方言講座(関西弁・大阪弁、京都弁、奈良弁でも解説)

どぎゃん言うと?熊本弁・方言講座

今週の熊本弁・方言は『ふる』

今週の熊本弁は、熊本県内でも2通りの言い方があるらしい。今日はその内の1つ目。そんなことより、朝からこんな話題ですみません(汗)

 

使い方

「ぬしゃ、へふったろ?」

「ふっとらん!」

「んにゃ、へふった!くさかばい!」

 

 

関西弁で言うと

「お前、屁ぇこいたやろ?」

「こいてへんわぁ!!!」

「アホか!こいとるやんけ!!!ものごっつくっさいやんけ!」

 

 

標準語

「あなた屁こきましたね?」

「こいてませんよ!」

「いいえ、こいてます。くさいですから。」

 

意味

屁をこく / おならする

 

語源を勝手に妄想してみる

江戸時代の博物学者である平賀原内が『放屁論』という書籍を残しているらしいが、そこには、「上方にては屁をこくといひ、関東にてはひるといひ、女中は都ておならといふ。 」と記されているらしい。江戸時代から、上方つまり関西では「こく」と言い、関東では「ひる」と言い、女性は「おなら」と表現するらしい。

一方熊本は「ふる」もしくは「へる」と表現するのだが、おそらく関東の「ひる」から派生したのだろう。

 

まとめ

「屁をこく」「おならする」というだけの行為なのに、いろんな表現の仕方があるということにすごく興味をそそられる。古今東西、いつの時代もきっと恥ずかしいという概念があって、それを紛らわしたり茶化したりするために表現方法も増えたんじゃないかな?

 

※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。

※例文や関西弁バージョンには他の言い回しもあります。あしからず。

 

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