リコピン豊富で、美容効果も期待できる美味しいトマト。1年を通して手頃な価格で手に入れることができますが、近年は形がよく、より甘いブランド化されたトマトも多く見かけるようになりました。
大玉やミニトマトなどいろいろな種類がありますが、その生産量日本一はなんと熊本!日本で作られているトマトの、約5個に1個が熊本産なのです。
そこで今回は、『熊本のトマト』の秘密を探っていきます!
トマトの生産量ランキング全国1位!
熊本は、トマトの生産量ランキングで1位を取り続けています。トマトの生産量の全国計は737,200tですが、熊本県は128,200tで、なんと18.5%(2019年)のシェア率となっています。
ちなみに、2位は北海道8.5%(2019年)で熊本は大きく差をつけダントツ1位となっていますね!
ちなみに、作付面積も熊本県全体の約0.169%を占める広さに相当する1,250 (ha)で全国1位となっています。
「都道府県面積に対するトマト作付面積の割合」も熊本が1位で、熊本は「県内の約593分の1はトマトの畑」ということになります。
県内では、八代市、次いで玉名市、宇城市が主な産地となっています。
なぜ熊本のトマトが全国1位?
熊本は山のある地域、海のある地域それぞれ多彩な地形があり、暖かい海沿いは秋~春にかけて、涼しい山は夏~秋にかけてトマトの栽培が可能です。このような地形のおかげで、一年通して安定的に出荷できているのが、日本一の理由となっています。
熊本産高級『塩トマト』の秘密
熊本の塩トマトは、果物のように甘くフルーツトマトの中でも贈り物にされるほどの人気です。なんと糖度8〜12で、メロンにも負けない甘さと糖度を持っています。
熊本の塩トマトは、「はちべえトマト」「太陽の子」「不知火夢ロマン」「塩次郎」「塩乙女」などいくつブランドがあり、糖度10度以上で贈答品にオススメな「ロイヤルセレブ」というトマトも販売されています。
実は熊本の塩トマト、一般的な桃太郎という品種なのです。塩を撒いているわけではなく、八代地域の海に面した土地、干拓地などの塩分濃度が高い土地で独自の方法で栽培されることで、特別な甘味をもった塩トマトになります。
塩トマトはフルーツトマトに分類され、甘く小ぶりなタイプ。シャキッとした皮の歯ごたえと、ほのかに感じる塩気が特徴で、生食もオススメですが火を通すとさらに美味しくなります!
トマトの自動販売機がスゴイ!
熊本には、塩トマトを自販機で購入できる面白い売店があります!その売店マルシェ・トマトマは、トマトを生産する農場『T.K.EVOLUTION FARM』が運営する無人直売所。
※現在(2022年9月)は、営業期間外なので閉まっています。
店舗名 | T.K.EVOLUTION FARM |
住所 | 熊本県熊本市南区海路口町45 |
電話番号 | 090-9603-7539 |
営業期間 | 11月中旬〜7月上旬 |
営業時間 | 朝8時頃〜日没 |
熊本にはトマトのお祭りがある
県南にある八代市では、毎年『八代トマトフェスタ』が開催されています。
トマトイベントとしては最大級で、トマト料理 が150人分も用意されています!スパゲッティをはじめ、さまざまなトマト料理を用意してあり、人気なのはトマトスープ!冬の開催なので温かい料理が喜ばれます。
他にも、トマトの早食い大会やトマト料理の体験、ステージパフォーマンスも例年行われていました!
熊本にきたらトマトも買って行ってはいよ
熊本にはそのトマトの栽培に向いた土壌で、各地域で様々な特色あるトマトが栽培されています。
熊本へお越しの際は道の駅やスーパーなど、店頭にならぶトマトを見てみてください。また最近では、県産トマトを使ったカレーや、トマトそうめん、トマトコーラなど、地元の農場や老舗菓子店などが工夫を重ねて生み出されてきたお土産が豊富なので、熊本に行くときにはぜひ一度お試しください!