【熊本“今”事情】九州の中では仕事に就きやすい!?熊本の求人事情(2018年8-10月)

熊本県内はもとより、全国的に、
あらゆる職場で人材難が叫ばれ……
国は働き方改革を推し進める……

では実際、熊本県内の求人事情は
どうなっているのでしょうかー?

8月、9月、10月の
県内「有効求人倍率」から、
リアルな就職状況を探ってみるわ。

 

県内求人状況(全体・速報値)

有効求人倍率

2018年8月、9月、10月の
熊本労働局がまとめたデータ数値では、
県内の有効求人倍率、
=求職者数÷求人数
=一人あたりの求人枠の割合は「1.65」件。

つまり、求職者100人にあたり、
「今、求職者を求めている」という仕事が
165件ある計算です。

有効求人倍率が1倍を超えている状態は、
10月時点、4年2ヶ月連続とのことです。

 

求人数と求職者数

この3ヵ月の、実際の求人数、求職者数を
表したグラフが上の通りです。

倍率だけを見れば、この3ヵ月間は、
若干減少傾向ではあるもの、
求人の件数は4万件を超えている……。

数値上を見る限りでは、決して、
「仕事がない」という状況ではなさそうよ。

 

雇用形態別状況

正社員倍率

同じ有効求人倍率でも、
雇用形態によっては、やはり、
求人数、求職者数とも異なります。

2018年10月時点、
熊本県全体の有効求人倍率は
前述の通り「1.65」であるに対し、
正社員の倍率だけで見れば「1.15」。

一方、女性、とくに奥様たちが
気になるフルタイム、パートタイムでは
求人数、求職者数とも僅かな数値間で
上がり下がりを繰り返している様子。

傾向だけ見れば、
フルタイム、パートタイムとも
「仕事はある」と言えそうです。

 

フルタイム傾向

フルタイム求人で、有効求人倍率が高い、
つまり人手不足が顕著な職業は……
自衛官、警察官、警備員など
専門性の色濃い「保安系」が断トツ。

次いで介護職や接客・給仕などに
代表される「サービス系」が人手不足。

一見、華やかそうな職種でも、
ダイレクトに「人」と関わる仕事は
希望者が少ないみたい。。。

 

パートタイム傾向

ちなみに、短時間勤務を主とする、
パートタイム求人で見てみると、
「土木」の人手不足が深刻……。

一方で、有効求人倍率が1倍を下回る……
人気の高い仕事は「事務系」のようです。

まー、予想通りかもしれないわね。

 

 県内外状況

九州各県別

熊本県の有効求人倍率、
=求職者数÷求人数
=一人あたりの求人枠の割合は、
実は九州ではナンバーワン。

福岡よりも、仕事は探しやすい環境です。

 

県内地域別

地域ごとの有効求人倍率。

当然といえば当然?
会社の集まる熊本市内がトップです。
続くのが、空港もあり面積も広い上益城、
観光地としても人気の阿蘇。
また、最近では宇城方面でも、
求人数は増加傾向です。

 

 まとめ

人材不足がずーっと言われていますが、
数値上では「仕事がない」というわけでは
ないことが示されています。

それなのに、人手不足が解消されないのは……
求人内容の充実?
求職者の条件?

社会の変化によって、企業側の戦略も、
かたや生活者の志向も多様になっていることで
両者のミスマッチ幅が広くなっているのかも……。

熊本県内の各地では、自治体でも民間でも、
さまざまな就職フェアが開催されています。

求職中の方は、こうした対面型フェアのほうが
ミスマッチの解消も期待できるかもしれないわー。

この記事を書いてくれたのは

サラミさん