元号が平成になって27年。もうすぐ28年目を迎えようとしている。最近、会話の中で「昭和か!」というツッコミをよく聞く気がする。もちろん私も昭和生まれなのだが、『昭和』という言葉には何か哀愁というかレトロ感を感じさせる力があるのかもしれない。しかし、『レトロ』というのは、何も昭和の時代だけを象徴した言葉ではない。大正、明治、江戸・・・どの時代でもレトロというものは感じられる。過ぎ去った時代へのノスタルジーを感じることがレトロなのではないだろうか?昭和には昭和の、大正には大正の、明治には明治の、江戸には江戸のレトロがあるのだ。今回は、江戸から昭和にかけてのノスタルジーに浸れるレトロ散策のエリアをご紹介。
【県北エリア】
・玉名地域:2市1郡4町
→荒尾市/玉名市/玉名郡(玉東町・南関町・長洲町・和水町)
・鹿本地域:1市
→山鹿市(旧鹿本郡であった熊本市植木町域が含まれることもある)
・菊池地域:1市1郡3町(県央に含まれることもある)
→菊池市/合志市/菊池郡(大津町・菊陽町)
山鹿八千代座:Photo from キロクマさん
このエリアは名前の通り、熊本県の北側の3つの地域からなるエリアだ。熊本県の北側ということは福岡県に近いのだが、都会というイメージより、歴史的な雰囲気を楽しめるのがこのエリアの特徴だ。江戸時代に豊前街道の宿場町として栄えた山鹿市では、上記の写真(八千代座)のようなレトロな建物が見れる。明治から昭和にかけて炭鉱の町として栄えた荒尾市には、先日、明治日本の産業革命遺産として世界遺産に認定された万田坑がある。この万田坑では映画るろうに剣心の撮影が行われたのも有名だ。そして、菊池地域には、原生林に覆われた森林と阿蘇山から流れる伏流水が流れる渓谷、菊池渓谷がある。夏は避暑地として最高で、秋は紅葉が非常に美しく都会の喧騒を忘れるには最適だ。
他のエリアもだが、観光だけで終わらないのが熊本のすごい所。このエリアには熊本県内でも有名なラーメンがある。玉名ラーメンだ。熊本ラーメンとはまた一味ちがった特徴が楽しめる。他にもメロンも特産品で、シーズンには試食ができるメロンドームがオススメ。また山鹿は江戸時代に米どころとして栄えたので、米を材料とした造り酒屋や麹屋などが楽しめるのも特徴。
メロンドーム:Photo from キロクマさん
この地域の見どころ
平山温泉、荒尾温泉、グリーンランド、道の駅七城メロンドーム、山鹿温泉、玉名温泉、菊池渓谷、八千代座、万田坑、歴史公園 鞠智城、道の駅きくすい〔菊水ロマン館〕、蓮華院誕生寺奥之院、菊池温泉、立願寺公園(しらさぎの足湯)、Go Nature、コッコファーム たまご庵、トンカラリン、薬師堂、あんずの丘、一本松公園、水本オレンジガーデン、四季の里 旭志、有明海、小岱山(しょうだいさん)、 宮崎兄弟の生家/宮崎兄弟資料館、別当塚東古墳、西古墳、亀原古墳、塚山古墳、三の宮古墳、賀庭寺、賀庭寺古塔群、浄業寺(じょうごうじ)古塔群、四山神社(よつやまじんじゃ)(通称:こくんぞさん祭り)、野原八幡宮、有明成田山 大勝寺、荒尾大師、岩本橋、荒尾干潟、マジャク釣り、小岱工芸館(しょうだいこうげいかん)、小代焼(しょうだいやき)、松永日本刀剣鍛錬所、新鮮野菜直売所「青研」、果実酒醸造元「青空ワイナリー」、ふれあい朝市 など
この地域のグルメ
荒尾梨、有明の海苔、荒尾のメロンパン、折敷田みそ(おしきだみそ)、荒尾乃葡萄酒、荒尾梨の梨酢、大島酢 など
菊池渓谷:Photo from キロクマさん
他にもじっくり紹介していきたい場所もあるが、この地域はじっくりゆったりと散策しながら歩くのが一番。歴史好きじゃなくてもノスタルジックな気分を楽しめるレトロ散策はいかが?