2016年4月に熊本と大分で起きた大地震。「熊本には地震は起きない」と言われていたこともあり、熊本県民の地震への備えは万全ではなかった。阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、熊本大分大地震・・・日本各地で起きる地震。もはや地震の起きない場所はないのかもしれない。まだ熊本も揺れ続けているし、今後、南海トラフ地震も起こると言われている。そこで、大きな地震が来る前に、地震発生時に何をすべきで何がNG行動なのかを改めて確認しておき、いざという時には適切に動けるようにしていただきたいと思い、阪神淡路大震災と熊本地震の経験を踏まえてご紹介していく。
大地震が起きた時にすべき行動の超基本
地震発生の瞬間はデマが流れやすいー適切な判断を心掛けよう
大きな揺れが起き、いろいろな人がパニックになるのが大地震。今回の熊本地震でも「火事が発生」と報道されたのだが、それが誤報だったり、「動物園からライオンが逃げた」などとわざとありえないデマを流す人もいた。極度の緊張状態から出てくる誤報もあったり、愉快犯的にイタズラ心で発せられるデマが多発することも考えられるので、日ごろから家族や友人、職場などで防火や防災への知識を交換し、とるべき行動は何かと話し合うことも大切だ。
自分の身は自分で守る!自分の命を最優先!
大きな揺れで家具が倒れて下敷きになることや窓ガラスが割れて落ちてきたり、屋根が説いてきたり、通常ではありえないことが起こるのが大地震。すべての人がパニックになる状況が考えられる。つまりすべての人が自分自身を守ることで精いっぱいになるので、まずは、自分と自分の家族の命を守ることを最優先に考えて行動しよう!
揺れている時は逃げない!揺れが収まってから行動する!
揺れが続いている間に慌てて逃げてしまうと、転倒したり、家具などの下敷きになったり、ガラスなどでケガをしてしまったりする。揺れている間は机やテーブルなどの下に隠れて揺れが収まるのを待とう。揺れが収まったら慌てず割れたガラスや食器などの破片に注意しよう。
ドアや窓を開けて出口を確保する
揺れが収まったら、ドアや窓を開けておこう。次の余震や本震で建物が歪みドアや窓が開かなくなってしまって閉じ込められることも考えられるからだ。まずは脱出経路を確保することが大切。慌てずまずは出口を確保しよう。
火元を確認する
火を使っている時に地震が起きたら、慌てず揺れが収まってから、火を消そう。もし油ものなどを料理している時に揺れたら、その場を離れて油などをかぶらないようにしよう。
水を貯める
揺れが収まったら、お風呂やペットボトル、バケツ、シンク・・・どんなものでもいいので、できるだけ水をためておこう。飲み水としての水ではなく、トイレ用に使用するのだ。地震後ほとんどの場合、水道がストップする。そうなるとトイレが流せなくて衛生的に環境が悪化し病気を誘発する可能性が高くなるので、水が大切になるのだ。
まとめ
今回は、地震発生中、もしくは発生直後の超基本的な行動をご紹介した。熊本地震の時、義理の両親と一緒にいたのだが、彼らはこれらの超基本とされている行動も取ることができなかった。改めて情報の大切さを知った。
◆地震発生の瞬間はデマや誤報が多くなる
◆デマや誤報に惑わされず冷静に行動する
◆自分の命は自分で守る。最優先は自分の身の安全
◆揺れている時は逃げない
◆揺れが収まってから落ち着いて避難
◆揺れが収まったらドアや窓を開けて脱出経路を確保
◆揺れが収まったら火の元を消していく
◆揺れが収まったら水を貯める
いかがだろうか?もう既に知っているという人もいるかもしれないが、大災害の時は「当たり前」と思っている行動がなかなかとることができないものだ。今一度周りの人とも確認しておいてもらいたい。
今後もこの続きとなる「今の内に確認!大地震発生時にやるべきこと・NG行動」シリーズをご紹介していくので、一緒にご確認いただければ幸いだ。