2016年4月、2度の大きな地震に見舞われた熊本県。被害は甚大で街の建物はもちろん家屋や大きな橋なども倒壊するという事態に陥った。熊本県民の愛着がたくさん詰まった熊本城もその被害を受けた一つである。熊本城は熊本県にとって、本当に心のよりどころとなって歴史を積み上げてきたのだ。その熊本城が被災したということは、熊本県民にとって本当につらいことなのだ。「あのお城を再建したい」「一刻も早く心のよりどころとしての熊本城を」という声が県内から上がってきている。そんな声を感じて、ある一人の東大生が立ち上がったのだ。気になることを実際にお会いして聞いてきたので、その東京大学の学生さんのご紹介。
「熊本城を再建したい!そうだ!国を動かそう!」と思い立った熊本出身の東大生
熊本出身の東大生
熊本の高校を卒業後東京大学へ進学した上田悠久さん(22)。東大入学後は「学生のための政策立案コンテスト」を運営する学生団体GEIL(http://www.geil-waav.org/)で活躍されていたそうだ。そんな中、2016年4月の地震が起きた。2度目の本震の後、4月17日、彼は熊本復興支援のためのプロジェクトチームを立ち上げた。それが「クマモト×トウダイ 銀杏プロジェクトだモン」だ。「困っている故郷熊本の為にできることを」と活動をこれまで続けてきた。イベントで熊本の物産を販売して寄付したり、義援金を募ったり、募金活動をしたりと活動は多岐にわたる。
熊本城再建には1000億円
そんな活動の中、「熊本県民の心のよりどころの熊本城をなんとかしたい」「熊本城を再建したい」という想いが強くなったという。また、ある専門家によると熊本城を完全に復興させるには1000億円の費用がかかるという。その話を聞いた上田さんは「これは民間レベルの募金では到底追いつかない」「もっと大きな力が必要だ」と考えるようになったという。
募金じゃ追いつかないので国を動かそう
「大きな力を動かそう」そう考えた上田さんの頭に浮かんだのは『政府を動かし国の事業として熊本城を再建すること』だった。「募金で1000億円を集めるのが無理でも、国民の意見として熊本城を再建して欲しいという声を集めることができれば、国は動いてくれるかもしれない」と考えたのだ。
国を動かすための署名活動
いくら東大生と言えど国を動かすのはたやすいことではない。そこで、『熊本城再建』という日本全国の人々の声を集めるために実行に移したのが、署名活動だ。1万人の「熊本城を復興させて欲しい」「熊本県民の心のよりどころを再建して欲しい」という声を署名という形で集めて、国に提出しようというのだ。その想いに共感したNPO法人TEAM挑戦の社会人も彼の署名活動の後押しをしてくれるようになったそうだ。
既に7000人以上の署名を集めている
現段階で既に7000人以上の署名を集めることができているという。どうやってこれほどの署名を集めたのか?という質問に対して彼は、「インターネットがメインですが、今までのボランティア活動などの経験などを生かしてイベントを実施したりしてコツコツ集めました」と。「しかし、この署名のほとんどが熊本県以外の人なんです。もう少し熊本の人にもこの活動が広がればと思っています」とも語っていた。
熊本県民はこの活動をあまり知らない
熊本県民の心のよりどころである熊本城を再建するプロジェクト。一人の東大生が立ち上がって、全国から7000名もの署名を集めた。この事実を熊本県民はあまり知らない。これは悲しすぎると感じた。熊本の為に動いてくれている人を熊本県民や熊本在住の人々が応援しないでどうする!と感じた。ぜひ、熊本の皆様には彼の活動に賛同していただき、署名をしていただきたい。そして、全国のみんなの力で熊本城の再建を引き寄せよう!
気になることを聞いてみた
とはいえ、国を動かす署名をするとなると気になることが出てくる。なので、いろいろ聞いてみた。
Q:署名で集めた個人情報は漏れない?
A:大丈夫です。署名は行政に提出するだけですので、ご安心ください。
Q:バックに特定の政党とかはついていない?
A:ついていません。
Q:宗教も?
A:はい。ついていません。あくまでも学生の任意団体という形で、国民の声を正攻法で集めて、真っ向から行政に持っていくという形を大切にしたいので。
とのことだった!これで安心して署名ができるというものだ。
まとめ
- 熊本出身の東大生
- 熊本城再建費用は1000億円
- 国に手伝ってもらうための署名活動
- バックに色々な団体はなくクリーン
全国の人が協力してくれているこの活動。ぜひとも熊本でも広めて熊本県民としても協力していきたいと感じた。ぜひ皆さんの周りの人たちにも広めていただきたい。また、署名は以下のサイトからできるので、ぜひご一読いただきたい。
署名はここをクリック