2016年4月14日~16日に起こった熊本地震で被災した熊本市東区の熊本市動植物園から4月23日に福岡市動物園へ緊急避難していたウンピョウがようやく8月2日から一般公開された。TVでもこのニュースが流れたりインターネットでも話題になっていたが、「ウンピョウ」という言葉を聞いたことはあるだろうか?「ウンピョウ」とは?と聞かれて詳しく説明できるだろうか?正直、私は初めて聞いたし、説明などできるはずもなかった(笑)ということで、「ウンピョウ」とは何か?を調べてみたぞ!これを読めば今話題のウンピョウについて職場や学校で自慢げに語って一目置かれる存在になれるぞ!だって、「ウンピョウ」は世界的にもなかなかお目にかかれない貴重な存在だったのだ。
絶滅危惧種の動物だった『ウンピョウ』
ウンピョウとは
ウンピョウ(雲豹)とは、大型ネコ類最小の動物で、ネコ科ウンピョウ属に属する肉食動物だ。身体はヒョウに似ていて模様が雲に似ていることから雲の豹ということで、「ウンピョウ」と呼ばれるようになった。別名「台湾トラ」や「高砂豹(たかさごヒョウ)」と呼ばれたりしている。
生息地は主にアジアの森林地帯
生息地は主にアジアで、インド北東部、インドネシア(スマトラ島、ボルネオ島)、タイ、中華人民共和国南部、ネパール東部、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオスなどの標高200~500mの森林地帯に住んでいる。
肉食で結構獰猛(どうもう)
鹿、ヤギ、イノシシなどを襲ったり水牛の子どもを襲ったりするという結構激しい動物だ。さすがはヒョウの仲間だ。
寿命は13~15年
ここはネコ科の影響か寿命はだいたい猫と同じだそうだ。しかし、野生では11年くらいと推定されている。
ウンピョウが商取引に利用されている
ワシントン条約(絶滅危惧種に関する条約)でトラの輸出入が禁止されている代わりに、このウンピョウが標的になっているようだ。ペットとして販売されている所や毛皮を商用利用したりと形はいろいろだそうだが、近年ウンピョウの商取引が増加してきていることが問題視され始めている。
絶滅危惧種として指定
実はこのウンピョウ、国際自然保護連合によって絶滅危惧種に指定されているのだ。現に台湾ではすでに絶滅してしまっているのだ。原因の一つはウンピョウの乱獲ということもあるのかもしれないが、一番の原因は森林破壊による生息地の減少だ。
国内に12頭のみ – ウンピョウが見れる場所(動物園)
日本で見られるウンピョウは12頭のみだそうだ。5つの動物園(熊本市動植物園、高知県立のいち動物公園、旭山動物園、よこはま動物園 ズーラシア、多摩動物公園)で見れるそうだ。この動物園の内の熊本市動物園にいたウンピョウが福岡市動物園に避難しこの度一般公開されたのだ。
今回公開されたのは2頭
今回熊本市動植物園から緊急避難していたのは2頭だ。2頭とも11歳で、オスのジュールとメスのイーナのカップルだ。オスのジュールは活発でメスのイーナはおとなしい性格だそうだ。元々ウンピョウは繊細な動物なので、熊本地震のショックと新しい環境への適応が難しく今まで訓練をしていたそうだ。そして、何とか熊本地震の心的ショックが和らぎ、新しい環境への順応ができたということで、8月2日(火)に福岡市動物園にて一般公開されたのだ。
まとめ
- ウンピョウとは、大型ネコ類最小のヒョウの仲間である
- 生息地は主にアジアの森林地帯
- 肉食で結構獰猛(どうもう)
- 寿命は13~15年
- 絶滅危惧種
- 台湾では絶滅した
- 国内で見れるのは、熊本市動植物園、高知県立のいち動物公園、旭山動物園、よこはま動物園 ズーラシア、多摩動物公園の5か所
- 熊本市動物園にいたウンピョウが福岡市動物園に避難しこの度一般公開された
- 今回公開されたのは2頭でオスのジュールとメスのイーナのカップル
ウンピョウを見に行こう
この機会に絶滅危惧種のウンピョウを実際に見に行ってみよう!上記の5か所の動物園でウンピョウが見れるので、この夏休みに見に行ってみよう!そして、ご家庭、職場や学校などで「ウンピョウって知ってる?」と聞いてみて欲しい。きっと「何それ?」となるはずだ。私も初めは「雲と空から降ってくるヒョウ?」と思ったのだ(笑)絶対他にも私と同じように感じた人はいるはずだ!あなたの周りにもいるはずなので、「ウンピョウ知ってる?」とぜひ聞いてみてくれ!!SNSで聞いてみても面白いかもしれない(笑)