どぎゃん言うと?熊本弁・方言講座
今週の熊本弁・方言は『なばんごつ』
今週の熊本弁は絶対に意味を推測することができない熊本弁だ。しかも二つの熊本弁が使われているので応用的かもしれない。しかし、熊本弁を代表する方言なので、しっかり押さえておいて欲しい熊本弁だ。
使い方
「なばんごつ面白い」
「なばんごつ美味しい」
「なばんごつ楽しい」
関西弁で言うと
「バリクソおもろい」
「めっちゃ美味いやん」
「めちゃくそおもろいわ〜」
標準語
「とても面白い」
「非常に美味しい」
「とても楽しい」
意味
とても / 非常に
語源を勝手に妄想してみる
今回の熊本弁は3つの方言が入っている。「なば」「ん」「ごつ」だ。まずは「なば」は「きのこ・しいたけ」という意味。「ん」は「の」という意味。「ごつ」は「ようだ」という意味。それぞれを合わせると「なばんごつ」で「きのこのようだ」という意味になる。これが転じて「とても・非常に」という意味になったのだが、問題は語源だ。なぜ「きのこのようだ」がこのような意味になったのか?
仮説1:きのこは胞子を撒いて一気にたくさん増えるので、「たくさん・大量」という意味から「とても・非常に」という強調の意味になった。
仮説2:しいたけは昔からきのこ類の中でも非常に美味しいと思われている点から「しいたけのように非常に美味しい」という意味から転じて「とても・非常に」となった。
あくまでも仮説なので、本当の語源は謎だ(笑)
エピソード
この強調の熊本弁は非常に面白い。「まうごつ」「はうごつ」「なばんごつ」というように段階があるのだ。これらの強調の熊本弁も今後紹介していくことにしようと思うので、お楽しみに。
※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。
※例文や関西弁バージョンには他の言い回しもあります。あしからず。
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