どぎゃん言うと?熊本弁・方言講座
今日の方言・熊本弁は『かんなし』
今日の熊本弁は意味を聞けば「ああ、なるほど!」となるのだが、初めて聞いた人にはさっぱりだと思う。
使い方
「かんなしにでけんよ!」
「かんなし突っ込んだろ?」
関西弁で言うと
「テキトーにすんな!」
「テキトーに突っ込んだやろ?」
標準語
「考えなしにしてはいけません」
「考えもしないで無理やり突っ込んだでしょ?」
意味
限度を知らない / 手加減しない / 考えなしで / 適当に
語源
語源はセンスや感覚という意味の「勘」という言葉だろう。
エピソード
初めて聞いた時は、全く意味が分からなかったが、今から思うと、考え深い方言だ。「勘」という概念を使うところがすごく面白い。何かの作業に対して「勘がない」と言う文化がある。つまり、「センス」がないと言われているのだ。これはすごく現代的な感覚だし、今でも若い人も「センスがない」という言葉を使っている。古くて新しい熊本弁。おもしろい。
※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。
※例文や関西弁バージョンには他の言い回しもあります。あしからず。
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