【なんさま】の意味と使い方|熊本弁方言講座(関西弁・大阪弁、京都弁、奈良弁でも解説)

どぎゃん言うと?熊本弁・方言講座

今日の方言・熊本弁は『なんさま』

日本地図の中心で半分に折って重なった地域は方言が似ていると言われている。つまり、九州であれば東北あたりだろうか?しかし、熊本弁は関西弁と似ていることが多いのだ。特に奈良の言葉と似ていることが多いと感じる。今日の熊本弁も奈良の言葉とよく似ている方言の一つだ。

 

使い方

「今日はなんさま暑かった」

「なんさま安かぁ!」

 

 

標準語

「今日はなにしろ暑かった」

「とにかく安い!」

 

 

関西弁(奈良弁)で言うと

「今日はなんしか暑かった」

「なんしか安い!」

 

意味

なにしろ / とにかく

 

語源

語源は「なにしろ」が訛ったのだろう。「なに」が「なん」に訛り、「しろ」が「さん」になり「さま」になったのだろうと考えられる。また、奈良弁も同じ要領で訛ったのだと考えられる。

 

エピソード

語源はきっと上記の通りだろう。しかし、おもしろいのは、奈良と全く同じ意味で、ほとんど同じ訛り方で言葉が残っている所がおもしろい。奈良は鹿がいるだけに「なんしか」になったのだろうか?(笑)
※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。

※例文や関西弁バージョンには他の言い回しもあります。あしからず。

 

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