地方には地方の特色やその場所でのルールが存在する。
私が住んでいた関西では独特なルールが多数存在していた。
商売のルールはもちろん、日常の生活に関するルールも独特なものが多いのが関西なのだ。
例えば、エスカレーター。
全国的にはエスカレーターに乗った際、左側に立って後ろの人に道を譲ると思うが、関西ではそれが逆で右なのだ。
他にも、駐車場のことをモータープールと言う。
車の「モーター」を「pool(貯めておく)」ことから生まれた和製英語だ。
駐車場と言えば、熊本県にも駐車場にまつわる話がある。
ということで、今日は熊本の駐車場のお話。
熊本県の駐車場で見る謎の文字の正体
熊本県に移住してきてから、駐車場に行くたびに、奇妙な暗号をよく目にするようになった。
上記の写真の「圣」という文字だ。
漢字っぽいので、辞書で調べたところ、中国語の文字だということがわかった。
意味を調べてみると「崇高な,神聖な」という意味らしい。
なるほど、きっとお得意様や重要な人物のための駐車スペースなんだろうなと理解した。
しかし、この話を熊本の人に話すると・・・
「え?それって軽自動車用の場所だよ?」
と驚きの答えが返ってきたのだ!
そして、さらに「これって全国共通じゃないの??」「他県ではどうやって書かれているの?」と質問攻めにされてしまった。
全国の駐車場
ここで、全国の駐車場の軽自動車用スペースを見てみよう。
出典:大阪の看板屋!看板の製作・施工・デザイン – ハッピー企画
出典:駐車場どっとこむ名古屋
とこのように大阪、名古屋、東京では「軽」と書かれているのだ。
やはり「圣」と書くのは熊本独特のルールのようだ。
熊本県が発祥?
この「圣」で「軽」と表す方法は熊本県か熊本県内の企業が始めたらしい。
どこの企業が始めたのかを各業者に確認を取ってみたが、
「古くからある風習なので、どこが始めたかはわからないが、たぶん熊本の業者だったのは記憶してる」とのことだった。
今では熊本だけではなく、福岡や鹿児島、大分など九州全域に広がる一大ムーブメント?になっているとかいないとか。
もしかして車を駐車して漢字を完成させようとしてる?
車がない「圣」という文字が見えるのは、車が止まっていない状態の時だ。
もしかしたら、車が駐車された時に初めて「軽」という完結した状態にしようとしたシャレを効かせたものなのかもしれない!
なぜこの文字を使うことにしたのかは謎であるが、塗料の節約になるので、エコだし、中国語では「崇高な,神聖な」になるので、見つけた時には、思わず止めたくなるはず。
ゆったりと「神聖な」人物のように駐車しよう!
皆さんの中で軽自動車のお乗りの人は、熊本では駐車の際、「崇高な,神聖な」人物で環境に優しいお方だと崇めれている気分でゆったりと駐車していただければ幸いだ。