熊本の黒髪って町はなんで黒髪と呼ばれているの??

黒髪の地名

熊本市中央区にある「黒髪」。

ちょっと珍しい地名だと思いませんか?

なぜ「黒髪」なのか?

人間の髪が関係しているのか?はたまた、もともと別の漢字だったのがこの漢字に変わったのか?など、いろいろと推測してしまいます。

ちょっと気になりますよね?

ということで、「黒髪」という町の地名の由来を調べてみました!

地名:黒髪の由来は黒い髪の女性が集まる所だったから??

黒髪ってどこ?

まず最初に、黒髪は熊本市内のどのあたりに位置しているのでしょうか。

地図で見てみると、このあたりになります。

もう少し拡大してみると……

かなり広い範囲の地域であることがわかるのではないでしょうか。

黒髪は1丁目から8丁目まであり、数字の多さを見てもかなり広いことがわかります。

黒髪と言えば?(黒髪ってどんな町?)

熊本大学

では、黒髪はどんな町なんでしょうか。

黒髪といえば、熊本県内唯一の国立大学である熊本大学の工学部や法学部などが立地している場所。

そのため、この地域には熊大生が多く、黒髪は「学生の町」というイメージが強いところです。

それゆえ、周辺のお店も学生向けのお店が多いのが特徴。

子飼商店街

熊本大学の近くには食料などが安く手に入る子飼商店街(ちなみに子飼商店街の住所は黒髪ではありません)もあり、住みやすい場所となっています。

ただ、時代の変化とともに、この黒髪もかなり変化。

かつて1993年までの25年間、熊本大学では「黒髪祭」という大学祭が毎年開催されていました。

この大学祭は「告発祭」という意味もあり、社会に対する反発の意味もあったそうです。

しかし、「黒髪祭」も1993年に終了。その後「熊粋祭(ゆうすいさい)」と名前を変え、現在は「紫熊祭(しぐまさい)」として開催されています。

かつての「黒髪祭」では深夜まで模擬店が開いているなどしていましたが、今の「紫熊祭」では20時に終了するように健全化が図られています。

また、大学周辺の飲食店も変わっており、以前は安くお酒が飲める居酒屋が多くありましたが、今ではその数も減り、逆にカフェなどおしゃれなお店が増えてきています。

このように時代の変化とともに、学生の趣向にも合わせ地域の雰囲気も変わってきているのが、「黒髪」という町なのです。

黒髪の由来の予想

黒髪の女性

では、本題である「黒髪」の名前の由来について。

まず、調査してみる前にちょっと予想を。

黒髪ということで女性の髪を連想して……

「黒髪がキレイな女性がたくさん住んでいたから」

と予想してみました!

では、実際はどうなんでしょうか?

黒髪の由来は?

いろいろ調べてみると、「黒髪」の名前の由来がわかってきました。

ただ、その由来はなんとも不気味なものでした。

熊本大学裏手にある立田山。この山、以前は「黒髪山」と呼ばれていたそうです。

では、なぜ「黒髪山」と呼ばれていたのか?

それは合戦で討ち死にした死体がこの地域に流れ着きやすかったそうで、川が黒くなるほど死体が多かったからだとか。

はたまた、黒髪近くに処刑場があり、その首がこの地域で腐って髪だけ残っていたからという説も。

でも、立田山と名称変更されたのは平安時代だと言われているため、「黒髪」という名前はかなり古くから使われていたようです。

ということで、予想は外れていましたが、髪の毛が関係しているという点では合っていました。

それにしてもなんとも不気味な由来ですね。

今はそんな不気味さはまったく感じられませんが。

熊本に白髪っていう地名はあるの?

白髪のおばあちゃん

黒髪という地名があるということで、「白髪」という地名もあるんじゃないか?と思った人もいるのでは。

熊本には白川という川も流れていますしね。

ということで、「白髪」についても調べてみました。

結果……

白髪という地名は熊本にはありませんでした!

まとめ

この記事では、熊本市中央区にある「黒髪」という町について、町の紹介とともに名前の由来を調べてみました。

名前の由来についてはちょっと不気味な感じでしたが、古くから使われていて歴史ある名称なんですね。

今では学生が行き交う活気ある町のひとつ「黒髪」。

町の名前の由来を調べてみると、その地域の歴史がわかって面白いものですね!