私は何を隠そう中学生の時から音楽が大好きで、特にパンクは中学生の時から未だにに聴き続けている。
一番熱くハマったのは、中学生から高校生の時期で、当時はどっぷりはまってしまい、CDで買うこともできたが、お小遣いを握りしめてレコード店に通って視聴しては店主の方にパンクの歴史や色々なことを教わりながら知識を少しずつ増やしていっていた。
当時、よく聞いていたバンドは、
ラモーンズ、クラス、ザ・クラッシュ、セックス・ピストルズ 、ダムド、ディスチャージ、エクスプロイテッド、B.G.H、コンフリクト・・・など
挙げればキリがない・・・もちろん日本のパンクバンドもよく聞いていた。
そんな中高生の私が崇拝して聞いていたセックス・ピストルズが、今回、熊本・八代にやって来るというではないか!
「なぜ八代に?」「誰が呼んだの?」など色々疑問に思ったので、突撃インタビューを敢行してきたぞ!
セックス・ピストルズとは
セックス・ピストルズは、イギリスのパンクロックバンドで、パンクファンの間では伝説のバンドと言われるほど有名なバンドだ。
パンクロックは元々1970年代中頃に生まれたメッセージ性の高い荒らしい音楽で、ニューヨークで産声をあげた。
その影響を受けてイギリス・ロンドンでデビューしたのが、セックス・ピストルズだ。
彼らの音楽は、イギリスはもちろん、世界中にパンクロックを広めるきっかけとなった。
また音楽性だけでなく、彼らの立ち居振る舞いやファンションも独特で、パンクというイデオロギーも全世界に広まり、ファッションやアート、ダンス、文学、映画などへも影響が波及していった。
しかし、活動期間はかなり短く、1975年から1978年の3年間だけの活動だった。
グレン・マトロックとは
グレン・マトロックは、セックス・ピストルズのオリジナルメンバーで、シド・ヴィシャスの前のベーシスト。
セックス・ピストルズには2年ほどの在籍だったが、セックス・ピストルズの半数以上の楽曲を作曲している。
セックス・ピストルズ脱退後は、リッチキッズというバンドを結成したり、色々なバンドのバックベーシストとして活躍、1996年にはセックス・ピストルズが再結成するということで、ベーシストとして復帰。
セックス・ピストルズは2008年に再び活動を休止したが、グレン・マトロックはその後も様々なアーティストともに共演を果たし精力的に活動している。現在62歳。
なぜ八代に?
そんなセックス・ピストルズのベーシスト、グレン・マトロックがなぜ熊本の八代に来るのか?
誰が呼んだのか?
そして、なぜ呼べることができたのか?
色々疑問が溢れ出てきたし、ドキドキワクワクが止まらないので、主催者に突撃インタビューを申し込んだ!
今回、セックス・ピストルズのグレン・マトロックのライブを主催したのは、『スクラップレコード』というところだ。
その代表の山村幸生さんと永森照章さんにお話をお伺いした。
くまきゅー
山村さん
くまきゅー
永森さん
山村さん
くまきゅー
永森さん
山村さん
くまきゅー
永森さん
くまきゅー
山村さん
くまきゅー
山村さん
くまきゅー
くまきゅー
ということで、山村さんの音楽活動の歴史をじっくり教えていただくことに。
以下に山村さんが何者かをまとめてみたぞ!
山村幸生さんって何者?
山村さんのお話によると、音楽への目覚めは、小学校5年生の時。そろそろ寝ようかと布団の中に入りながら夜のヒットスタジオというTV番組を見ていたら、世良公則&ツイストが登場し、世良公則の股の下から映り込んだバックバンドに「うわー!このかっこいい音は後ろの人たちが出してるのか!」と感動したそうだ。
それをきっかけにご両親にギターをおねだりし、中学生の頃からバンドをしていて、18歳でThe Roodysというバンドに参加。初めは八代で活動していたが、そのバンドが東京で活動することになり一緒に東京へ。
The Roodysには4年間在籍したが脱退し、急遽イギリス・ロンドンへ音楽武者修行に出かける。当時23歳。
The Roodysで活動していた時はThe Modsの前座をしたり、BOOWYのメンバーと知り合ったこともあったそうだ。
イギリスでの12年に渡る音楽活動中は、The effuse(エフューズ)という3ピースバンドをしていて、ロンドンを中心に勢力的にライブ活動を実施し、プライムスクリームと同じイベントにゲストで呼ばれ同じステージで演奏することも。
帰国後は東京でStone Deaf(ストーンデフ)というバンドでバンド活動を再開。
Stone Defeとしては、ラモーンズのツアーにて、前座も行いバックバンドとしても参加していた。
その他、色々なフェスにも出演し、アメリカツアーも行うほどの人気バンドに。
アメリカの伝説のライブハウスと言われていたCBGBでもライブを行い、大盛況を収める。
CBGBのステージに立った時はやはり鳥肌と震えが止まらなかったと感動を語ってくれた山村さん。
また、カナダでは、トロントの巨大フェスNorth by Northeast(ノースバイノースイースト)でも、超満員にてステージを終えたという。
残念ながらStone Defeは2007年に活動を中止し、八代に帰郷した。
八代に帰郷してからは、Candy Apple Headphone(キャンディーアップルヘッドホン)というバンドでギタリストとして活躍している。
今回のグレン・マトロックのライブでは、バンドとして出演もする上、PA(音響)も担当して、オーガナイザーも担当してるので大忙しだという。
「なぜ、世界的アーティスを呼べるのだろう?」と不思議だったが、山村さん自身が世界的なアーティストだったいう衝撃の事実が発覚した。
逆に言うと、山村さんでなければ、セックス・ピストルズのグレン・マトロックを呼べなかったということだと思った。
今回のライブは、グレン・マトロックのライブも楽しみだが、山村さんが所属しているバンドCandy Apple Headphone(キャンディーアップルヘッドホン)のステージにも注目してもらいたい。
ライブ情報
日程
2019年8月4日(日)
時間
- 17:00開場
- 18:30開演
場所
キャバレーニュー白馬 (熊本県八代市本町1丁目13−9)
出演
GLEN MATLOCK with EARL SLICK / CHRIS MUSTO / JIM LOWE
チケット
チケットは、チケットぴあから購入可能(以下にリンクあり)
- 前売り 6,000円
- 当 日 6,500円
主演者も豪華
グレン・マトロックはもちろんだが、彼が引き連れてやって来るバンドメンバーもかなり豪華なアーティスだ。
ギタリストのEarl Slick (アール・スリック)はジョン・レノンやデビット・ボウイなどと一緒に演奏していた人だし、ドラムのChris Musto(クリス・マスト)は、ニューヨーク・ドールズを立ち上げたJohnny Thunders(ジョニー・サンダース)と一緒に演奏していたり、Jim Lowe(ジム・ロー)はStereophonics(ステレオフォニックス)やTaylor Swift(テイラー・スイフト)のエンジニアだったりとかなり豪華なメンバーとなっている。
これだけ世界的なアーティストが集まるライブだというのに、チケット代が前売りで6,000円という破格の値段だ。
このことについて山村さんと永森さんにお聞きしたところ「やっぱり八代の人たちに少しでも本物の音を感じてもらい世界のロックを届けたいんです。それが少しでも八代を盛り上げることに繋がると信じて、誰でも来れるように赤字覚悟でこの値段にしました。」と故郷のために八代のために貢献したいという想いで企画されたようだ。
▲キャバレーニュー白馬の外観▲
さらに会場であるキャバレーニュー白馬は、あの八代亜紀がデビュー前に歌っていた場所でもあり、昭和の雰囲気を残したまま現在も元気に営業されているキャバレーだ。
▲キャバレーニュー白馬の内観▲
昭和の時代に生まれた伝説のパンクバンド『セックス・ピストルズ』の半数以上の曲を作ったグレン・マトロックの音楽を昭和の時代を象徴するようなレトロなキャバレーで聞くという贅沢な時間をぜひ味わっていただきたい。
ぜひ8月4日は世界的なロックの音を聞きに行って欲しい!
▲Candy Apple Headphone(キャンディアップルヘッドフォン)▲
山村さんが所属しているバンド『Candy Apple Headphone(キャンディアップルヘッドフォン)』も出演するので、ぜひチェックしてみて欲しい!
取材者&ライター |