どぎゃん言うと?熊本弁・方言講座
今週の熊本弁・方言は『ううばんぎゃ』
今週の熊本弁は、もはや外国語に聞こえてしまう。音の響きもかなりコミカルでキャッチーだ。さぁ、どんな意味か考えてみよう!
使い方
「あん人はううばんぎゃぁだけんね」
「そぎゃんうーばんぎゃな話ゃしなすな」
関西弁で言うと
「あいつはごっつチャランポランやさかいなぁ」
「そないなテキトーな話すな」
標準語
「あの人は大雑把だからね」
「そんないい加減な話しないで」
意味
大雑把 / いい加減
語源を勝手に妄想してみる
今回も正式な語源は謎だが、すごく面白い言葉だ。この『ううばんぎゃ』という言葉には漢字が存在したのだ!『大番外』と書くそうだ。しかし、もともとは『大盤外』と書いたそうで、基盤(物事の枠)から大きく外れることを意味したそうだ。
次に発音を見てみると、英語とかなりの共通点があるのだ。英語で『oo』と書くと『ウー』と発音する。例えば『cool』や『pool』などがある。今回の『ううばんぎゃ(大番外)』を漢字の読みで英語表記すると『おおばんがい』【oobanngai】となる。しかし、実際には【oo】の所を熊本弁でも『ウー』と発音している。英語のooと熊本弁のooが全く同じ発音なのだ。熊本弁は英語にかなり近い気がする。
エピソード
今回のううばんぎゃという熊本弁は英語の発音にかなり近いということをご紹介したが、他にもいくつか英語の感覚に近い熊本弁があるのだ。また今度その特集をしてみたいと思うので、お楽しみに。
ちなみに【oo】の発音に関して、『good』『book』の発音も実は『ウー』と伸ばすのが正解なのだ。外国人(特にアメリカ人)の発音するgoodとbookをよく聞いてみて欲しい。『グゥーッド』『ブゥーック』と少しだけ長く発音してるのだ。職場や学校・ご家庭での小ネタとして使ってもらえると幸いだ(笑)
※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。
※例文や関西弁バージョンには他の言い回しもあります。あしからず。
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