「キムラロック」買えた！話題殺到で品薄な熊本の伝説の柔道家・木村政彦の限定焼酎

今、日本全国で熊本のある街の焼酎に話題と注文が殺到し、Yahooニュースなどでも報道されて大変なことになっている。熊本出身の伝説の柔道家生誕１００年を記念した限定商品なのだが、この焼酎が伝説の焼酎になりそうなのでご紹介。

全国から問合せ殺到「キムラロック」

伝説の柔道家、故・木村政彦とは

木村政彦(きむらまさひこ)は、熊本出身の柔道家でありプロレスラーだ。伝説の柔道家と言われていて、全日本選手権は１３年間負け無しという記録を残す。その後の様々な試合を含めると１５年間無敗のまま柔道界を引退。この功績は現在でも史上最強の柔道家と呼ばれている。

柔道界を引退後、プロレスラーに転身し、あのグレイシー柔術の創始者エリオ・グレイシーと試合をすることになる。しかもルールは、『立技での一本勝ちは無し。ポイント無し。抑え込み３０秒の一本も無し。決着は「参った」（タップ）か絞め落とすこと』といった柔道家にとっては一見不利に思えるルールでの試合だった。その試合で木村はエリオ・グレイシーを見事に絞め落とし勝利する。この時の超人的な締め技を見たブラジルやアメリカの人たちが木村のこの技を「キムラロック」と呼び賞賛した。

プロレスラー引退後は母校の拓殖大学柔道部監督に就任し、多くの柔道家を輩出し、１９６６年には拓殖大学を全国優勝に導いた。１９９３年４月１８日、７５歳で死去し、現在は熊本市南区野田の大慈禅寺にて安らかに眠っている。

ちなみに、近年の木村政彦の人気を不動にしたのは、作家・増田俊也氏による長編ノンフィクション『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』だった。

生誕１００年で記念焼酎を作ろう

そんな彼の功績を称えるとともに、彼の出身地である熊本市南区川尻の商店街の発展を祈念して、木村政彦生誕１００年の年である今年に記念限定純米焼酎を作ろうということになった。

その名も「キムラロック」。

そう！木村政彦の伝説的な技である「キムラロック」から命名したのだ。

熊本市南区の川尻にある商店街の皆さんで、実行員会を発足し、”ロック”で美味しい焼酎をテーマに地元の酒造会社である瑞鷹に製造を依頼し、川尻限定で、川尻のみの販売で１０月２９日に発売開始した。

予想外に売れまくり

すると意外にも、川尻限定だったはずが、全国から問い合わせが殺到し、生産も追いつかず、まだ発送もできていない状態だそうだ。

販売当初、川尻のみの限定で１２０本だけを製造し販売する予定だったそうだ。しかし、口コミやSNSなどで拡散され、販売開始から全国から多くの注文をが殺到したそうだ。SNSで拡散のきっかけになったのは、増田俊也氏によるTwitterでのツイートだと思われる。

【木村政彦先生の生誕100年記念】明日10月29日（日曜日）、熊本市の川尻で僕の講演会があります。入場無料ですので、お近くの方はぜひお会いしましょう。当日は焼酎「キムラロック」と三倍努力と染め抜かれたTシャツが限定販売されるそうです。 pic.twitter.com/R24qWNBUfy

— 増田俊也 (@MasudaToshinari) October 28, 2017

熊本限定発売、焼酎「キムラロック」のラベルです。僕も欲しいのですが、予約が殺到しているらしいので手に入らないかも。。。 pic.twitter.com/dk1m8jGlGf

— 増田俊也 (@MasudaToshinari) October 28, 2017

はやし酒店さんに突撃

高校〜大学と柔道も習っていた私は「せっかく熊本にいるし！お酒が大好きなのにこれを買わないわけにはいかない！」と急遽はやし酒店さんに突撃してみた！

買えなくて当たり前だろうと思っていたら、なんと！

買えちゃった♡

店主の林琢磨さんに、かなりお忙しい中、ご丁寧にご対応いただいてお話を聞かせていただくことができた。

「ネット販売では品物が足りなくて、完全に生産が追いついてない状態ですが、こうやってお店に来ていただく方には販売できるように努力しています。せっかく川尻に来ていただくのだから、お店には常に在庫切れが起こらないように頑張っています。ただ、まだ増産体制が読めないので、今後どうなるかはちょっとわからないですね。でも、瑞鷹（ずいよう）さんに再生産のお願いをしているので、もうしばらくお待ちいただければと思います。」