皆さんは「ゾウ」と聞いてどんな景色を思い浮かべるだろうか?アフリカの草原?動物園?タイの街並み?おそらく一般的には草原が多いのではないだろうか?しかし、熊本県天草には海を渡ろうとしている巨大ゾウがいるのだ。ゾウと海というミスマッチなイメージを堪能していただきたい。
ゾウさんが海の中を歩いている!妙見浦
妙見浦とは
妙見浦と書いて「ミョウケンウラ」「ミョウケンガウラ」と読む。熊本県の天草諸島の西岸にある天草灘沿岸の海岸のことだ。国の名勝地や天然記念物にも指定されていて、雲仙天草国立公園にも属する。
名前の由来
妙見とは、神様の名前だそうだ。昔、この海岸の岩場に数か所妙見様を祀ったことから妙見浦と名づけられたそうだ。
何が見れるの?
この妙見浦の海岸では、100mを超える断崖があり、多数の岩礁や洞窟が存在する。1番大きな洞窟は、高さ20m、幅10mほどの大きさになり、3つの波食洞からできていて内部で一つの大きな洞窟となっている。断崖絶壁からだからこそ望める岩礁は自然の雄大さと力強さを感じさせてくれる。また、夕日やスキューバダイビングの名所としても有名。
見どころ
1番の見どころは、なんと言っても「海の中を歩く巨大なゾウ」だ。
「ゾウは海の中を歩かないぞ!」という声も聞こえてきそうだが、実は、巨大な岩がゾウのように見えるのだ。しかも、かなりリアルなゾウに見えるのだ。実際に見た時には「すげー!!!ホンマにゾウの形してる!」と感動したぞ!
どこからがベスト?
妙見浦という情報だけで「海の中を歩く巨大なゾウ」を見に行ったのだが、簡単に見つけられなくて、危うく帰ってしまうところだったので、根気よく車を進めて欲しい。妙見浦という言葉だけを探して運転していると「妙見浦」という看板が右手に見えて来るのだが、そこから海を眺めても「海の中を歩く巨大なゾウ」は見ることはできない。もう少し車を進めて先に進もう!ベストポイントは、十三仏公園から見るのがベストだ!
十三仏公園
北に妙見浦、南に白鶴浜海水浴場を望む西海岸の景勝ポイントだ。明治40年、与謝野鉄幹、北原白秋、木下杢太郎、吉井勇、平野万里の5名が大江教会のガルニエ・パマテル氏を尋ねた後に、与謝野鉄幹が妻の晶子を連れて再訪し、この場所で歌を詠んだと言われていることでも有名。夫妻の歌碑も設置されている。
春には桜が綺麗で、夏には青々とした海が非常に美しい。海の青さは天草諸島で最も外洋に面しているエリアということで、九州でも指折りの美しさだろう。また秋には夕日を眺めることができ、日本の夕陽百選にも選ばれている。
公園は無料で開放されていて、駐車場もかなり広いので安心して訪れることができるぞ。
天草方面の旅行の際には絶対行って欲しい観光スポットの一つだ。
・名称: 妙見浦(国指定天然記念物および名勝)みょうけんうら
・電話番号: 0969-42-1111(天草市天草支所 まちづくり推進課産業建設係)
・名称: 十三仏公園じゅうさんぶつこうえん
・住所: 熊本県天草市天草町高浜北
・電話番号: 0969-22-2243(天草宝島観光協会)
・駐車場: 31台、身障者用2台、大型バス3台