最近の熊本…街中にも郊外にも、増えているような気がする→サンドイッチ屋さん。
お子さまから諸先輩方まで、いつでも手軽に食べられて、豊富なバリエーションがあるし…「映える!」のが、サンドイッチ笑
そんな映える!サンドイッチの中でも、おそらく熊本では初めて「映える!」を超越→「萌える!」の域に達した断面…通称“萌え断”という形容詞が一番初めに付けられたサンドイッチ屋さんが、中央区坪井に佇むサンドイッチ専門TATOMIYA(タトミヤ)さん。
サンドイッチ専門TATOMIYA(タトミヤ)店長の宮川さんによると、“萌え断”は狙ったわけでもなく、テレビの取材を受けたときに、テレビ側から命名されたとか。
しかーし、TATOMIYAさんでこだわっているのはサンドイッチの断面よりも…断トツの「美味しさ!」ですって!
「たまたま」と「ちょうど良さ」
サンドイッチの「萌えるような断面」で、有名!
「私が主人とサンドイッチ屋を始めた当時は、まだサンドイッチの断面を見せる流行りがなかったのと、ちょうどインスタグラムが流行っていたこともあり、商品をキャッチ―に伝えるために取材をしてくださった番組でそう呼んでくださいました」
「そもそもが…私たちは特に、インスタ映えを狙ってサンドイッチを作っていたわけではなく、それよりも具材、つまり味にこだわっていた結果、あとからビジュアルが付いてきた(笑)」
サンドイッチ専門店TATOMIYAのオープンは2016年。
「そう、熊本地震の直後です。主人と一緒に、地震前から街中で、でも少し静かな場所で物件を探していて…地震後、今の場所がたまたま空いたんです。すぐに申し込みを済ませ、オープンにこぎつけました」
-街中と言えば街中だけど、ちょうど良い立地。
「中心部の賑やかさからは少し離れているので、近隣の店舗勤めなど、この辺りを生活基盤とされいてる方や学生さん、通院帰りのご年配の方など、幅広い年代の皆さまにお越しいただいています」
「とくにサンドイッチは……どの世代に受け入れられる、そして分かりやすい料理です。格好つけてお召し上がりいただくものでもありませんから、気軽にお買い求めいただいているのかもしれません」
-確かに今日もオープン直後から、若い女性…そして、おじさま…お母さま?と、続々とご来店。あら、テイクアウト用のショーケースがもうスカスカに。
先に撮影をさせてもらえば良かった…苦笑。
最後の一口まで…具材ありき
断面のビジュアルを推すサンドイッチ専門店も増えてきた。
「もともと、TATOMIYAの強みは味と鮮度だと思っていますので、他のビジュアル系のサンドイッチはあまり意識していません。むしろ気になるのは、コンビニのサンドイッチ新商品。どんな味なのかしら…って」
「私たちが味にこだわれるポイントは、オーナーを務める主人が以前、青果店をやっていたので、競(せり)に参加できる点。
あと、青果店時代の繋がりから、今でもありがたいことに農家さんから直接野菜などをいただくこともできるので、他店には真似できない新鮮で吟味された具材が揃います」
元青果店のご主人なら…確かに強い。
「自分たちの手と目で、具材に使う野菜や果物を直接確認して仕入れているからこそ、サンドイッチの美味しさが追求できると思っています」
今の旬はイチゴ。
「最も真似されやすい、フルーツ系のサンドイッチ(笑)。
通年でもテイクアウトではフルーツ系の人気は高いですね」
「フルーツ系のサンドイッチは、カラフルで美味しそうで、ついつい手も伸びますが…
サンドイッチは見た目じゃなく、最後の一口まで美味しく食べられることが大事」
パンの端っこには具材がないサンドイッチも!
「それそれ、残念なサンドイッチの典型です(笑)。
私たちは…例えばイチゴのサンドイッチを作るとき、大きいイチゴのはセンターに持ってきて、小粒のイチゴはパンの端に持ってくる…など、イチゴの大きさに応じて配置を考えています。
そうすることで一口目から、最後の一口まで、頬張るごとにイチゴが楽しめるサンドイッチになります」
小さいイチゴも使い方
「私たちは具材を選ぶときからサンドイッチの完成型をイメージして、すでに具材の配置も考えている(笑)。
だから、具材が最後まで楽しめるサンドイッチができるのでしょう」
「残念なサンドイッチって…例えるなら、パンに何かが挟まっている感じ(笑)。
私たちはパンより具材を味わってほしい。
具材にパンが添えられている…という感覚のサンドイッチで良いんです。
具材の美味しさに満足していただきたい。
そこがTATOMIYAのこだわりで、他のどこにも真似できないところ」
上手な「畳み」は半年越し
イートインメニューで不動の人気は、ビッグなチキンと6種類の野菜がたっぷり、こぼれそうなくらい挟みこまれた「バジルチキンサンドイッチ」
「お食事系のメニューの中でも、とくにレタス入りのサンドイッチについては、こだわりは一層オタク級です(笑)」
レタスのシャキシャキ感…
「そう、レタスのパリパリ感を楽しんでいただきながら、お肉とたっぷりの野菜を味わっていただくためには……」
パ、パリパリ…笑。
「レタスのパリパリ感を損なわないために、TATOMIYAではレタスは細かくちぎりません。
なるべく歯応えの残る大ぶりのまま、丁寧に葉の層1枚ごとにドレッシングを馴染ませながら、上手に畳んでいきます」
レタスは相当な量。
「レタスを上手く畳めないと、他の具材が載らないので、次々と他の具材を重ね合わせていくことができず……見た目もバランスも調和せず、TATOMIYAの基準にはなりません」
レタスのパリパリ感+畳み方。
「簡単ではありません(笑)。
ギュッとレタスを押し込んでしまえば、食感が台無しに」
「毎日同じレタスのサンドイッチを作り続けたとしても、合格レベルのサンドイッチができるまでには…半年は掛かると思います」
「そしてレタスは…」
レタスのお話は、もう大丈夫です(汗)
自分たちから会いに行く
コロナ禍…お客さまの動きも変わった
「以前までは、テイクアウトとイートインの比率はだいたい半々。
ランチタイムは満席状態が4~5回転するのが標準だったのですが、今は……テイクアウトが7~8割」
調理にも時間が掛かりそう。
「とくに、TATOMIYAのサンドイッチは、テクニックも必要で(笑)、ひとつの手で、ひとつのサンドイッチしか作れず、量産向きではありません」
「催事やイベントのお誘いもいただくのですが、なかなかすべては受けきれなかったり、たくさんを納品できないのが実情です」
それでも、お店以外で会える機会も少なくない。
「現況から、まだまだ外食や外出も控えている方々も多いので、『TATOMIYAのサンドイッチが好き』という方には、できる限り『自分たちから会いに行く』ができれば」
TATOMIYAさんの店名の由来…
オーナーを務めるご主人の名前が「た」から始まり、店長の美香さんの「み」……「た」と「み」の「家(や)」。
サンドイッチを気軽に提供する、家のような店を目指す…。
そんな、ほっこりした想いから名付けられたんですって!
サンドイッチ専門店TATOMIYA(タトミヤ)
店舗名 | サンドイッチ専門店TATOMIYA |
---|---|
住所 | 熊本県熊本市坪井2丁目1-45 |
電話番号 | 096-387-1343 |
営業時間 | 10:00-18:00(L.O16:30) |
定休日 | 火曜日 |
駐車場 | 無し:近くのコインパーキングをご利用ください |