創業110年なのにプロボクサーが作る超高速なお豆腐の定食が絶品すぎる熊本・小国の豆腐専門店

小国町の「幸せを運ぶ醤油屋さん」の七福醤油店さんにご紹介いただいて、わいた温泉近くのお豆腐屋さん「岡本とうふ店」さんに取材に行ってきたぞ。料理は美味しいし、店主さんも面白いし、魅力満点なお店だったぞ!今日はそんな「岡本とうふ店」さんのご紹介。

豆腐一筋110年!明治から続く豆腐専門店

創業明治、岡本とうふ店

さすがは明治創業のお豆腐屋さん。

店構えも重厚感があって、すごく老舗の雰囲気を醸し出している。

 

店内もすごく味があって、レトロな味わいがなんとも言えない。日本人の心に染み込む叙情的な趣がある。

 

TVで取り上げられたり、超有名人が通ったりするほとのお店だそうだ。

「まいう〜」でおなじみの石ちゃんこと、ホンジャマカの石塚英彦さんも訪れたそうだ。

 

それでは、早速、店主の岡本裕さんにお話を伺おう!

 

インタビュー

くまきゅー
お店の建物もかなり古くて味がありますよね。長く営んでおられるのでしょうか?
岡本裕さん
そうですね。明治からずっと続く豆腐屋なので。今年で110年かな。
くまきゅー
そうなんですね。裕さんで何代目ですか?
岡本裕さん
僕で4代目ですね。
くまきゅー
なるほど。若い時から家業のお豆腐屋さんを継いでらっしゃったんですか?
岡本裕さん
いえ、帰って来て10年になります。
くまきゅー
そうなんですね。それまでは何をされていたのですか?
岡本裕さん
プロボクサーです(笑)
くまきゅー
えー!そうなんですか!
岡本裕さん
その前は自衛隊にいました。ゴリゴリなんです(笑)
くまきゅー
意外ですね!そんなゴリゴリの人がフワフワの美味しい柔らかい豆腐を作るなんて(笑)
岡本裕さん
そうでしょ?(笑)他にも山登りにハマったり、今はベンチプレスにハマって自宅にジムまで作ってしまいました。凝り性なんですよね。
くまきゅー
なるほど!元々ストイックで職人気質なんですね。そうなると・・・やはりお豆腐にもこだわりが?
岡本裕さん
そうですね。熊本県産の大豆と小国の水を使うようにしています。だから、どれだけお客さんに「他の街にも出店して」と言われても、ここでしかできないんです。他店展開などはできないんですよね。
くまきゅー
なるほど!そうなるとお豆腐づくりにもこだわりがありますよね?
岡本裕さん
こだわりというか、熊本県産の大豆を使うので、産地が一つの地域では数が足りないので、玉名産、益城産、阿蘇産などの大豆を使い分けているんですが、産地によって豆の性質が若干変わるため、にがりの量や混ぜ方などで、にがりが『効く』『効かない』が出てくるんです。そこを微妙に調節したり、季節の温度の変動などへの対応も豆を水に浸す時間などを微妙に変化させて作っていますね。
くまきゅー
産地によって製法が変わるんですね。
岡本裕さん
微妙な違いなんですけどね。10年作り続けてますが、今でも何ヶ月かに1度か2度は失敗してしまうこともまだあるんです。特に新大豆になった時は、その年の大豆の特徴を捉えるまでが大変なので、わざと一度失敗して、にがりを増やすか減らすかを測ることもありますよ。
くまきゅー
そうなんですね!やはり、かなり繊細な作業なんですね。裕さんのようなストイックな方だからこそできる仕事ですね。
くまきゅー
さて次は、食事処でのメニューについてお聞きしたいのですが
岡本裕さん
はい。うちのメニューは一つしかないです。とうふ定食だけですね。豆腐屋ですので、それしか出せません(汗)不器用ですみません(笑)
くまきゅー
いやいや、その潔さがカッコいいです。そこにもかなりの自信とこだわりを感じますね。
岡本裕さん
そうですね。定食がお腹いっぱいになって全種類楽しめるんですが、常連さんだと厚揚げと味噌汁とご飯を単品で頼んだり、ざる豆腐とご飯と味噌汁だけを単品で頼んだりもしていますね。
岡本裕さん
それとバイクのお客さんなどは、福岡や熊本市を朝早く出て、ここで朝ごはんを食べて、このあたりをちょっと回って、夕方の渋滞する前に帰っていくっていう方も多いですね。
くまきゅー
そういう使い方もできるんですね!
岡本裕さん
朝8時から営業しているので朝ごはんとしても使えますよ。そして、小国には観光するスポットがたくさんあるので、早めに来てじっくり小国を楽しんで渋滞する前に帰るというプランがオススメですね。ぜひ、多くの方に遊びに来てもらいたいですね。
くまきゅー
お!これがそのメニューですね!

 

ということで、このお豆腐屋さんの真骨頂!とうふ定食をいただくことに。

 

定食以外にも単品で頼めむこともできるが、定食には全て付いてくるので、初めての人は「とうふ定食」を頼むのがおすすめだそうだ。

正直、「とうふの定食に¥1,250は高いんじゃないのぉ?」と思いつつも定食を頼んでみたぞ!

 

 

こだわりの1点勝負「とうふ定食」

頼んでびっくり!

店員さんに「とうふ定食を一つ」と伝えてから20秒で到着!

その速さにもびっくりだが、出された料理の多さにも驚愕した!

 

小国の美味しいお水を風情たっぷりの竹の器で

 

揚げたての超ドデカ厚揚げ。全長30cmはあるんじゃないだろうか?

本当に揚げたてで熱々なので、食べる時はヤケドに注意して食べて!

 

こちらはざる豆腐。

写真では少なく見えるけど、結構な量だったぞ!

 

豆腐の味噌汁。

シンプルだけど、コク深い味噌に旨味のしっかりした豆腐がすごく美味しく優しい味の味噌汁だったぞ!

 

こちらは豆乳。

もちろん無調整の豆乳だ。

実は無調整豆乳は苦手だったのだが、臭みもなく美味しく飲めたぞ!

 

左から、り干し大根、田楽、おからだ。

どれも小国で採れた食材を使用しているそうだぞ。

この味もしっかりした味付けながらしつこくなく田舎の懐かしさを感じれる料理だった。

 

ご飯もツヤツヤで一粒一粒立っていたぞ!

ご飯の粒の輝きを見て欲しくて、写真が暗めになってしまったのはご了承ください(汗)

 

香の物。

これも素朴な味で美味しかった!

 

揚げたての厚揚げだが、熊本特有の甘めの醤油やお酢、柚子胡椒だれなどをお好みでかけて食べるそうだ。

今回は、熊本醤油とお酢をかけていただいたぞ!

 

箸で切ってみてびっくり、なかなか切れないほどの弾力!!!

外はもちもちカリカリの弾力があるのに中はフワフワな食感!

これは病みつきになる!

超絶うまかった!

もちろん、食感だけでなく、お豆腐の甘みや大豆の香りもしっかり味わえる一品。

こんな厚揚げ食べたことないし、他ではこんなの食べられないぞ!

 

ざる豆腐も実食!

 

スプーンで掬ってみるとふわっとしているが、思ったよりも固めだった。

 

まずは塩でいただくぞ!

 

余計な味がしないので、お豆腐の旨味をたくさん感じられた。

冷たいので、厚揚げよりは甘みは控えられているように感じたが、それでも舌にまとわりつくトロッとした豆腐の食感と大豆の甘みと香りが美味しかったぞ。

 

甘めの醤油との相性も抜群!!

 

食べる前は「豆腐に¥1,250は高いよ〜」と思っていたが、これ、その価値はある!

食べ終わった時には、お腹がすごくいっぱいになってるし、一つ一つの料理の味に感激できるし、驚きもたくさん感じられる!

しかも、動物性たんぱく質は一切使用していないとのことで、かなりヘルシーだ。

ぜひ一度試してみて欲しい!豆腐好きはたまらんぞ!

 

レストラン以外もあるぞ!

奥のカウンターで豆腐の持ち帰りもできたり、豆腐に関するお菓子や食材なども変えるぞ!

 

小国に関連した民芸品なども買うことができる。

 

またまた、喫茶店も併設しているぞ!

 

喫茶店の中には、可愛いお土産が売っていたり

 

中で休憩ができるようになっているぞ!

豆乳ソフトクリームがおすすめだ!

 

この他にも宿泊施設もあるのだそうだ。その宿にはTVなどは置いていないそうだ。都会の喧騒を忘れて、小国の自然と110年続く伝統の豆腐を存分に味わってもらいたいという配慮だ。

 

まとめ

今回、恥ずかしながら、七福醤油店さんにご紹介いただくまで、かなりの有名店なのにも関わらず、岡本とうふ店さんのことは知らなかった。岡本とうふ店さんには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。完全にリサーチ不足を痛感したのだが、実際に岡本さんにお会いして取材させていただいて、岡本とうふ店の人気の秘密がわかったように思えた。接客はぶっきらぼうな感じを受けるのだが、それは言葉ではなく、「実際に味わってもらえばわかる」という自信に裏打ちされたものだろう。あと、少しシャイな性格もあるのかもしれない・・・

ただ、岡本さんもおっしゃっていたが、「この店は何度か通っていただけると魅力がわかると思います」とその言葉が本当にぴったりだと思った。

私は、一度訪れて完全にファンになってしまったが(笑)

みなさんはどう感じるだろうか?ぜひ、自分の目と舌と体感で確認しに行ってもらいたい。

お店の雰囲気、料理の味、人柄その全てを感じてもらえれば幸いだ。

[info-start]

岡本とうふ店


・住所:熊本県阿蘇郡小国町西里2241−6

・TEL:0967-46-3762

・営業時間:8時00分~16時00分(売切次第終了)

・定休日:毎週水曜(祝日は営業)

・ホームページ:http://www.okamoto-toufu.com/index.html

お店の予約はこちらから

[info-end]

 

[グルメ一覧]