宇城市戸馳島の『食卓mano』四季折々の地元食材を使ったオシャレで素敵なレストラン

「誰にも教えたくないけど、話さずにはいられない」そんな場所はありますか。

私にとっては、『食卓mano』さんです。

食卓manoさんは、宇城市戸馳島(とばせじま)の『花のがっこう』という施設中にあるレストランです。

あまり知られていませんが、戸馳島は日本一の蘭の出荷量を誇る島で、その数なんと、年間150万株!

花のがっこうでは、「人々の暮らしの中に蘭をもっと身近に取り入れて欲しい」との思いのもと、蘭の販売、蘭をはじめ植物についての書籍が読める小さな図書スペース、そして戸馳島、宇城・宇土・天草地方を中心とした地元の食材にこだわったお料理を提供される『食卓mano』さん、と多方面から戸馳島を満喫できる施設です。

コロナウイルスの影響で一時期お休みされていましたが、先月から営業を再開されました。

久しぶりの食卓manoさんを満喫してきましたので、早速ご紹介します!

『食卓mano』四季折々の地元の食材をふんだんに使用したレストラン

『花のがっこう』廃校になった小学校をリノベーションした、おしゃれな施設

熊本市中心部から、食卓manoさんのある戸馳島まで車で約1時間20分。

2019年に架け替えが完了した戸馳大橋を渡り、道なりに進んでいきます。

夏にはたくさんの人々で賑わう若宮海水浴場を過ぎると、右手に『花のがっこう』が見えてきます。

以前は温室や観葉植物などを販売するお店が建物内にありましたが、現在は食卓manoさんのみの営業です(入館は予約した方に限ります)。

以前小学校だったとは思えないくらいおしゃれでモダンな雰囲気。

入った瞬間、開放的で緑の溢れる空間に癒されます。

『食卓mano』

入り口を少し進むと、左手に『食卓mano』さんがあります。

以前はカフェも営業されていましたが、現在はランチのみの営業で、予約のお客様のみ利用できます。

お料理はもちろんですが、食卓manoさんの魅力はなんといってもオーナーの村上さんご夫婦!

いつも優しい笑顔で迎えていただいて、ついつい「ただいま」、と言いたくなるような場所です。

いつも「ただいま」と言ってしまっているかも!?

食卓manoさんではテーブル席、カウンター席がありますが、私のお気に入りはカウンター席。

目の前に広がる景色に四季の移ろいを感じながら、ぼーっとしたり。

とにかく癒されます。

メニュー 〜旬の食材を使ったおまかせランチ〜

食卓manoさんでは、メニューはこちらの3種類です。

基本は

『小さなお料理+前菜+パスタ+パン+ドリンク+デザート 2,500円』

です。

メインコースは上記にメインのお料理がついてきます。

いづれもその時期に採れた旬の食材を使ったおまかせランチで、事前予約が必要です。

コロナウイルスの影響で、食卓manoさんも一時お休みをされていて、先月からランチのみ再開されましたが、当面の間は『メインコース 3,500円』のみの提供で営業されます。

予約は前日まで可能ですが、入店制限がありますので、予定が決まったら早めに予約をおすすめします。

メニューは1ヶ月毎に変わります。

食卓manoさんでは、村上さんのご主人がお料理担当で、奥様がデザートを担当されています。

四季折々の旬の地元のお野菜、海産物をふんだんに使ったお料理、その盛り付けやアイデアはまさに『芸術』です。

では7月のお料理とデザートを見てみましょう!

メインコースのお料理とデザート

まずは、小さなお料理から。

しまあじと角切りのゴーヤにお醤油のジュレと甘夏のジュレがかかっています。

弾力のあるしまあじに、ゴーヤの苦味とジュレの爽やかさが加わり、初夏にぴったりなお料理です。

まるで宝石のようにキラキラしていますよね!

毎回お料理が運ばれてくるたびに、各テーブルから歓声やため息が聞こえてきます。

食卓manoさんでは器も天草や宇城の作家さんのものを使用されています。

こちらは天草の高浜焼。

ぽってり感とサラサラした質感に、しばらくすりすり触っていました。

次はフォカッチャ。

私はこのフォカッチャの大ファンなのです!

しっとり、もちもちした食感は癖になります。

そして、一緒に提供されるのはオレンジ風味のオリーブオイル。

こちらはレジ横で販売しているので、あとで購入することも可能です。

食卓manoさんでは、一品一品丁寧に時間をかけて提供されます。

日常ではついせかせかしがちですが、友達とゆっくり話をしたり、外をぼーっと眺める。

この時間もごちそうだなー、と感じます。

次のお料理は、前菜。

長ナスのソテーに、オクラ、イチジク、タコが乗っていて、青梅のソースがかかっています。

上に飾られているのは、畑で取れた『カタバミ草』です。

食卓manoさんでは、季節によって食用のお花を使用されたり、目で見ても楽しめるお料理を提供されています。

こちらのお料理を食べようとしたその時!

シェフが自らテーブルまで来られ、なんとスプレーを「シュッ」と一振り!

その月によって内容は変わりますが、シェフ自らがテーブルで前菜やパスタの仕上げをしてくださいます。

さて、先ほど一振りしていただいたスプレーですが、なんだと思いますか?

実は『ミントビネガー』なんです。

白バルサミコ酢にブラックミントを漬け込み、レモンを加えたものだそうで『雨上がりの畑』をイメージされたとのこと。

その繊細さと芸術性に感動し、しばらくお料理に見とれてしまいました。

全て旬の地元の食材を使用されていますので、とにかく新鮮。

一口一口食感や味が変わるのも楽しく、本当にエンターテイナーだな、改めて感動しました。

次は、自然栽培のベビーリーフ、トマトソースとゴマのパスタです。

麺がベビーリーフに隠れて見えにくいですが、ベビーリーフを絡めて食べやすいように、『タヤリン』という細麺を使って工夫されています。

ゴマの香ばしい香りと、あっさりしたトマトソースでさっぱりしたパスタでした。

食卓manoさんではパスタは全て手作りで、2月にお伺いした時は、なんとココアを練り込んだパスタにミートソースでいただきました。

上にはオレンジのソースが添えてあって、バレンタインの時期にぴったりな一品でした。

どの季節に訪れても、いつも楽しませていただいています。

ちなみに、このパスタの器は宇城市松橋の作家さんのものとのこと。

最後に、メインのお料理です。

今回は、戸馳島で採れたシロチヌ(クロダイの仲間)です。

表面には渡蟹のソースが塗ってあり、下には南瓜のソテーと、新じゃがとコーンのソースが敷いてあります。

みなさんが一番気になるであろう上のトッピングですが、これはなんだと思いますか?

こちらは『ゴボウチップ』です!

新ゴボウを使用していて、甘味があり、しっとりとしたシロチヌの身に、サクサクとした食感がいいアクセントでした。

では、ここからは奥様がご担当されているデザート&ドリンクの時間です。

奥様が準備されている間に、ご主人がお皿などをひいてくださりその間に各テーブルでお客様とお話をされます。

絵画やアートのようなお料理の発想はどこから来るのかお伺いしたところ、目にした四季の風景や、そこから表現したい色味があったり、または農家さんとお話をして、イメージが浮かぶとのことでした。

ここに来る皆さんが、お料理、デザートだけでなく、村上さんご夫婦の虜なんだなとつくづく感じる瞬間です。

さて、ご主人や友人と話をしているうちに、奥様がデザートを運んでくださいました。

有機栽培のバナナとマスカルポーネのロールケーキに、すもものジャムと、マンゴーのジャムが添えられていました。

マンゴーは、なんと戸馳島で栽培されたものだそうです!

ロールケーキの横に添えられているチョコレートをつけて食べると味が変わってより深い味わいを楽しめます。

このロールケーキは軽めの生地なので、有機栽培バナナの濃厚さと、マスカルポーネのクリームにぴったりでした。

ジャムをつけたりつけなかったり、たまにチョコレートをつけてみたり、一口一口大事にいただきました。

飲み物は『甘夏とカモミール』のソーダ割にしました。

甘夏の爽やかさにカモミールがふんわりと香り、すっきりとした味わいでした。

レジには、奥様手作りの焼き菓子やジャム、生姜シロップ、甘夏シロップなどが販売されています。

毎回悩むのですが・・・

今回も購入しちゃいました。

生姜シロップにすごくそそられたので(笑)

こちらは炭酸水だけでなく、スパークリングワインやビールと割ってもおいしいんですって!

ね?買いたくなるでしょ?

焼き菓子の一番人気は『レモンケーキ』。

こちら、とにかく絶品です!

好きすぎて、お取り寄せしたこともあります(^^;

いずれも数に限りがありますので、気になる方は事前の予約をお勧めします。

ランチ後は、『花のがっこう』とその周辺を散策してみましょう

食卓manoさん横に、小さな図書館があります。

こちらでは蘭をはじめとする様々な植物の本・図鑑、子供向けの絵本などが置かれています。

本をよく見ると、どこかでみたことのあるラベルが貼られています。

以前小学校だったので、その図書館にあったものだと思います。

以前は建物内に蘭や観葉植物を販売するお店が入っていましたが、現在は閉店されています。

その代わり、向かいの温室で栽培農家さんから直接購入することができます。

少しわかりにくいかもしれませんが、駐車場に一番近い温室で、こちらの旗が目印です。

入った瞬間、目の前に広がる蘭の数に圧倒されてしまいました!

入って右手は、出荷用の蘭で立ち入り禁止です。

左手に、一般の人が購入できる蘭や観葉植物などが販売されています。

驚くのは、そのお手頃さ!

蘭の切り花はこのボリュームで500円です!

鉢に入ったものも1500円〜ありました。

観葉植物の種類もたくさんあるので、ぜひ帰りに寄ってお気に入りを見つけてください。

花のがっこう周辺には、『若宮海水浴場』や、夫婦銀杏で有名な『戸馳神社』があります。

ランチでおなかも心も満たされた後は、戸馳神社で恋みくじを引いて、海水浴場で目の前に広がる景色を見ながらさらにリラックスしてはいかがでしょうか。

まとめ

四季折々の食材を目でも舌でも楽しませてくださる、『食卓mano』さん。

いつも笑顔で迎えてくださる村上さんご夫婦にお会いすると、何があってもここにくれば大丈夫と思わせてくれる、私にとってとても大切な場所です。

花のがっこうの建物内には、これから新しいテナントが入る予定とのこと。

今後も目が離せませんね。

熊本市内から少し距離はありますが、ドライブにはちょうどいい距離かなと思います。

忙しい日々の中に、半日程時間を作って戸馳島を訪れてみてはいかがでしょうか?

村上さんご夫婦の素敵な笑顔と、四季折々のお料理、そこにいる時間を十分に味わってください。

皆さんにとっても、きっと大切な場所になると思います。

お店の基本情報

店名
食卓mano
住所
熊本県宇城市三角町戸馳373−3

アクセスマップはこちら

営業時間
金土日 12時〜

※夏季期間は特別営業もあり。
※コロナウイルス の影響で変則的なので、必ずHPで営業日を確認後、予約をしてください。

電話番号
0964−31−0263
座席数
コロナの影響で間隔を開けての営業のため変動します。
駐車場
花のがっこうの駐車場
支払い方法 現金のみ
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