関西出身の私は熊本に来てから不思議に思っていたことがある。それは熊本には立ち飲み屋さんが少ないということ。関西では朝から飲める立ち飲み屋さんがあったり、お酒屋さんの一角でかなり安く飲める所がたくさんあるので、熊本にもないかと思い探していた。ということで、今回ご紹介するのは、熊本には珍しい角打のお店だ。
「国府商店」@熊本市中央区水前寺
角打とは
「角打」と書いて「カクウチ」と読む。よく「カドウチ」と読む人もいるが、正しくは「カクウチ」。
角打とは、元々の意味は、お酒屋さんなどの一角でちょこっと飲むスタイルを指すが、最近では立ち飲みスタイルのお店も「角打」と言ったりしていて、おしゃれな「角打バル」と言われる若い人に人気のお店も出現してきている。ただ元々の角打ファンからは「立ち飲みと角打は違う!」という声も上がったりしているが、立ち飲みのスタイルの一種と認識しておくといいかもしれない。
せんべろとは
せんべろとは、大阪出身の作家・中島らもが書籍の中で「千円でベロベロになれるお店」という意味で「せんべろ」という言葉を使ったことから、関西で普及し、全国へと広まった言葉。今から約30年ほど前の千円なので、今では2000円くらいの価値かもしれないということで、現在は1000〜2000円くらいで飲めるお店のことを「せんべろ」と呼んだりしている。
こんな人におすすめ
お客さんは一人のおじさんが多いが、仕事帰りの女性もよく来られるとのこと。お母さんがすごく気さくでいい人なので、女性も通いやすい雰囲気だ。
店内の様子
初めて入る人にとってはかなり入りにくいと感じるだろう。
何を隠そう私もかなりドキドキしていたが、勇気を出して入ってみることに。
入ってみるとカウンターがあって、おそらく7〜8人でいっぱいになるんじゃないかというくらいの広さだ。
壁にはいろんなメニューが貼ってあるぞ!
カウンターの反対側には大きな冷蔵庫が。
「ここから自由にお酒やおつまみを取るんだよ。レンジで温めてくれるけん、冷たかまんま食べんとよかとよ」と隣のおじさんが優しく教えてくれたぞ。
おすすめ料理
とりあえず、生ビールを頼んで、キムチとホルモンを冷蔵庫から取ってみたぞ。生ビールは450円。
写真を取る前に食べてしまったが、キムチは250円。
ホルモンはレンジで温めてくれたぞ!ホルモンも250円。
隣のおじさんと楽しく談笑しながら、飲んでいるとあっという間にビールもおつまみもなくなったので、2杯目!
2杯目は、ブリのお造りとおでんにしてみたぞ!
ブリのお造りはこんなにキレイですごくおいしかった!300円だったぞ。
おでんは好きな具を3つ選べて300円。大根と厚揚げとすじを選んだぞ。
甘みがあるお出汁がかなり染み込んでいてすごくおいしかったぞ!
このおでんは絶品!一度食べてみる価値あり!
その他のメニュー
他にも、焼酎、日本酒、紹興酒、ワイン、ホッピー、カシスソーダなどの飲み物もあるし、おつまみも日替わりで色々あるぞ!
おつまみは基本的には250円ゾーンと300円ゾーンに別れているそうだ。
立ち飲みなのにお鍋もあったりと楽しみ方のバリエーションは結構あるかもしれない。
まとめ(感想)
そして、何と言ってもこのお母さん。
気さくでお茶目で初めての人にも優しく話しかけてくれるので、疎外感なく楽しめるぞ!
常連さんたちも優しい人が多かったので、いろんな話ができて楽しく飲めるいい場所だ!
これだけ楽しめて1900円!!!!
まさにせんべろだ!!
2010年オープンからお母さんが一人で切り盛りしているそうだ。その大変さも感じてなのか、常連さんたちもすごく協力的で優しい人が多かった。「女性もよく来るよ」と教えてくれたが、確かに、これなら女性も通えるかもと感じた。また、ビール1杯だけサクッと飲んで帰ることもできるお店なので、気軽に立ち寄れるところもありがたい。そして、おでんが本当にうまい!
店舗情報
[info-start]「国府商店」・住所: 熊本県熊本市中央区水前寺1丁目17-33
・電話番号:096-384-0771
・営業時間: 17:30〜22:00
・定休日: 土曜日+不定休
・駐車場: なし