【熊本観光地】桜とツツジが綺麗で心霊スポットでもある『田原坂公園』と『田原坂西南戦争資料館』のスポット解説

熊本にはたくさんの観光地がある。自然を感じる観光地もたくさんあるが、歴史を感じたり学べたりする観光スポットもたくさんあるのだ。今回はそんな歴史を学びつつも、風光明媚な田舎の情景も楽しめる観光スポットのご紹介。

戦争と平和が学べるスポット『田原坂公園』と『田原坂西南戦争資料館』

田原坂公園とは

田原坂公園は、日本最後の内戦 西南戦争の激戦地である熊本県熊本市北区植木町豊岡の「田原坂」にある公園だ。公園内には西南戦争の資料館、西南戦争当時の弾丸の痕が残る家や慰霊塔も建っている。平桜やツツジの名所としても有名で熊本県民に親しまれる美しい公園でもある。また西南戦争時たくさんの人が戦死していることや近くに官軍墓地などがあることから心霊スポットとしても有名。

田原坂西南戦争資料館とは

田原坂西南戦争資料館は、映像・音・振動・ジオラマなどを使い西南戦争の様子をリアル体験できる展示や、当時実際に使われていた銃や弾丸、古文書などの貴重な資料も見られる歴史資料館だ。西南戦争に至る時代背景や当時の様子についてわかりやすく学べる場所になっている。
また、この田原坂は日本赤十字社の発祥地でもあるので、平和の大切さについての展示もあり、戦争と平和というテーマで学ぶことができる。なお、この資料館は2015年11月にリニューアルオープンしている。

田原坂(たばるざか)とは

田原坂は、その名の通り坂である。熊本市北区植木町豊岡にある坂なのだ。しかし、ただの坂ではなく、歴史上最も重要な坂と言っても過言ではない。長さ1.5km、高さ60mのゆるやかな坂ではあるが、ここで明治時代に激戦が繰り広げられた。明治10年(1877年)3月4日から17昼夜、南下して熊本城を目指す官軍小倉連隊とこれを阻止しようとする薩軍が、この田原坂で激突し、一進一退の攻防を繰り返したのだ。西南の役最大の激戦になったのは言うまでもなく、雨の中、官軍が一気に総攻撃をかけ田原坂を奪還し、薩軍が負けてしまい、熊本城の包囲を解き、鹿児島へ逃げて戻ることになった。この時の田原坂での戦死者は1万人以上とされている。その様子は民謡にもなり歌い継がれている。これらの民謡は日露戦争の時に、士気を高めるために作られたとも言われている。さらにこの田原坂は金峰山県立自然公園にも指定されていて、2013年3月には「西南戦争遺跡」の一部として国の史跡に指定されている。
ちなみに、映画『ラストサムライ』のクライマックスに出てくる峡谷での戦いは、この田原坂がモデルになったと言われている。

どこにあるの?

さて、田原坂の場所だが、熊本市の繁華街から車で40分くらいのところにある。熊本県熊本市北区植木町豊岡というところにあるのだ。近辺には豊岡の眼鏡橋があったり植木温泉があったりすることでも有名だ。

田原坂へのアクセスは、レンタカーなどの車でいくことをおすすめする。電車でもいくことはできるが、結構歩くことになる上、田原坂観光の後、植木温泉に行ったり繁華街に戻ったりするのには確実に車が必要になるので、初めから車で観光されることをおすすめしている。

■観光地情報
・名称: 田原坂公園・田原坂西南戦争資料館
・住所: 熊本市北区植木町豊岡858-1(田原坂西南戦争資料館)
・電話番号: 096-272-4982(田原坂西南戦争資料館)
・開館時間: 9時00分〜17時00分(入館16時30分まで) ※公園は常時使用可能
・定休日: 12月29日〜1月3日 ※公園は常時使用可能
・料金: 一般(高校生以上)300円(240円) / 小・中学生100円(80円) ※公園は無料
※( )内は20人以上の団体料金、障害者手帳をお持ちの方は無料
・駐車場: 220台
・公式サイト: 熊本市観光ガイド

熊本市の繁華街からはちょっと離れている観光スポットだが、歴史上かなり重要な役割を果たした場所でもあるし、近くには温泉もたくさんあるので、ぜひ、熊本来た際には足を伸ばしてみてはいかが?

本記事内で使用しました出典記載のない画像はキロクマさんが出典です。http://kumamoto.photo/archives/

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