【あとぜき】の意味と使い方|熊本弁方言講座(関西弁・大阪弁、京都弁、奈良弁でも解説)

どぎゃん言うと?熊本弁講座

今日の方言・熊本弁は『あとぜき』

今日の熊本弁は、私が熊本に来て最も感動した方言の1つ『あとぜき』だ。この言葉においては、熊本県民は全国共通の標準語だと思い込んでいる人も多いくらい熊本ではよく使われている言葉だ。

 

使い方

「あとぜきばせんかっ!」

「風が入ってきて寒いけん、あとぜきして!」

 

意味

「後(あと)を塞(せ)く」と言うのが語源。『塞(せ)く』というのは「閉める」という意味。つまり、【開けて入ったのドアや戸を閉める】という意味。

 

翻訳

「あとぜきばせんかっ!」 「入った後の戸を閉めなさい!」

「風ば入ってきて寒いけん、あとぜきして!」「風が入ってきて寒いから、戸を閉めて!」

 

熊本県民は何気なく使っているこの『あとぜき』素晴らしいと思わないだろうか?『扉を開けて入った後、きちんと締める』という長い動作をたった一言の名詞で言い表している熊本弁。もし、英語で表現したとしても、『Please, always close the door after entering.』となってしまう・・・これだけ端的に適切に言い表せる言葉は世界中探しても『あとぜき』以外ないかもしれない。なんとも素晴らしい表現力と説得力がこの言葉に込められているではないか!「あとぜき」恐るべし!熊本弁恐るべし!

※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。

※例文や関西弁バージョンには他の言い回しもあります。あしからず。

 

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