【うっちぬ】の意味と使い方|熊本弁方言講座(関西弁・大阪弁、京都弁、奈良弁でも解説)


今週の熊本弁は、音だけ聞いてた時はわからなかった。釣りの話をしてるのかな?と思ったくらいだ。しかし、魚の「チヌ」の話ではない。

 

今週の熊本弁・方言は『うっちぬ』

使い方

「カブトムシ、あんまり触いよるとうっちぬばい

「寒くてうっちぬ勢いばいた」

「ぬしゃ!もううっちんどるばいた!」

 

 

大阪弁で言うと

「カブトムシ、あんまいじくり倒しとったら死によるで」

「寒っ!死んでまうわ!」

「自分、もう死んどんで?」

 

京都弁で言うと

「カブトムシ、あんまりいじってたら死なはるで」

「寒ぅて死にそうやわ〜」

「あんさん、もう死んではるで?」

 

奈良弁で言うと

「カブトムシ、あんまいじってたら死ぬで」

「寒ぅて死にそうやわっ!」

「お前、もう死んでるで?」

 

 

 

標準語

「カブトムシ、あまり触ると死んでしまうよ」

「寒くて死にそうだよ」

「お前はもう死んでいる」

 

 

意味

死ぬ

 

語源を勝手に妄想してみる

語源はきっと『討(ち)死ぬ』からだろう。意味は「戦場で敵に討たれて死ぬこと」なのだが、武家文化が色濃く残る熊本だから残った言葉なのでは?と勝手に歴史ロマンに思いを馳せている。

 

まとめ

語源の所では、『討(ち)死ぬ』が語源だろうと語ったが、他の言葉にも『うっ』という音をつけるものがあるのだ。『うったつ』『うったまがる』『うっ倒れる』など・・・これらの熊本弁を見てみると、今回の『討(ち)死ぬ』語源説は崩れるような気もする・・・

ご存知の熊本県人の方がおられましたら、教えていただけるとありがたいです。

※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。
※例文や関西弁バージョンには他の言い回しもあります。あしからず。

 

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