トマト嫌いが熊本に移住したら突然トマト大好きマンになった理由とは

関西に住んでいた時、私はトマトが大嫌いだった。

しかし、熊本に移住してからトマトが大好きになった。

それほど熊本のトマトはおいしいのだ。

トマト嫌いが大好きになる程おいしいトマト。

なぜ熊本のトマトはこんなにもおいしいのか?その理由を調べてみた。

 

熊本のトマトは日本一おいしいトマト

どれくらいトマト嫌いだったか?

世の中にトマト嫌いはたくさんいると思う。あの独特な酸味とジュルッとした感じ・・・赤いのに緑臭さもあるあの味・・・そして、中央部分は黄色くドロッとしたものが出てくる・・・

食感・味・酸味の全てが大嫌いだった。

小さな時から食卓に並んでも食べないので母親に「食べなさい!」と怒られ、鼻をつまんで頬張り一気に噛み砕きお茶で流し込むという食べ方をしてたり、

結婚してからも食卓に並んでも一切食べなかったし、外食の時なんかは箸が触れるのさえ嫌だった。

 

どうして熊本でトマトを食べたの?

大嫌いだったトマトだが、熊本に来てトマトを食べないといけない状況に追い込まれた。

熊本に移住してすぐは妻の実家に住んでいたのだが、義理の母は家族のためや近所の人のためにいろいろな農作物を育てている。本人は「家庭菜園」と言っているが、私からするとそれはもう農家の規模だ。

夏の非常に暑い中、ビニールハウスで、汗だく・・・いや来ている服がビチョビチョになり絞れるほど汗をかきながら農作業を毎日していた。

それを手伝ったり見たりしてその大変さはつくづく感じていた。

そんな中、ある日、食事のテーブルにトマトが大量に並んだのだ。「うわぁ、トマトか・・・でも食べないわけには行かないな・・・」と思いつつ、それでもできるだけ時間稼ぎしようと思い食べなかった。

すると母から「私のトマトはおいしいから食べてみて。きっと食べれるよ」と。

意を決して、手を伸ばし、思い切ってひとかけら食べてみた。すると!なんと食べれるではないか!

あの嫌な酸味はほとんどなく、あの緑臭さも全くなく、ジュルッとした黄緑の中央部のものもない。どちらかというとフルーツに近いではないか!本当に甘く砂糖でもかけたのかと思うほどだった。まさに衝撃を受けた!

「なんじゃコレェ!!!!」と叫んでいたのは言うまでもない。

 

 

熊本はトマト生産量日本一

熊本は何を隠そうトマトの生産量では日本トップなのだ。

まぁ、だからと言って熊本のトマトがおいしい理由にはならないのだが、日本で一番多くのトマトを作っているということは、おいしいトマトを作るノウハウも日本一持っているということなのでは?と思い、トマト農家さんに突撃してみた。

 

トマト農家さんに聞いた:熊本のトマトはなぜおいしいの?

[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kumaQ-fabicon.gif” name=”くまきゅー”]僕はトマトが大っ嫌いだったんですが、どうして熊本のトマトはおいしいのですか?
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”tomatosuki_icon.jpg” name=”トマト農家さん”]そりゃそうたい!熊本のトマトは日本一だからたい。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kumaQ-fabicon.gif” name=”くまきゅー”]関西で食べていた熊本県産のトマトと熊本に来てから食べる熊本県産のトマトの味が違う気がするんですが、どうでしょうか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”tomatosuki_icon.jpg” name=”トマト農家さん”]うん。違うよ。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kumaQ-fabicon.gif” name=”くまきゅー”]え?やっぱり違うんですか?同じ熊本県産のトマトなのに?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”tomatosuki_icon.jpg” name=”トマト農家さん”]うん。違うだろうね。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kumaQ-fabicon.gif” name=”くまきゅー”]なぜですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”tomatosuki_icon.jpg” name=”トマト農家さん”]関西や関東に出荷するトマトは、青いうちに収穫して運んでいる間や向こうについてから追熟(赤く)させるけど、熊本県内に出荷するトマトや自分たちで食べるトマトはギリギリまで枝につけておいて追熟(赤く)させるんだよ。そうすることで甘みとコクが増しておいしいトマトになるんだよ。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”L1″ icon=”kumaQ-fabicon.gif” name=”くまきゅー”]なるほど。同じ枝でできているトマトでも収穫の時期で味が全く変わるんですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb” subtype=”R1″ icon=”tomatosuki_icon.jpg” name=”トマト農家さん”]やっぱりできるだけギリギリまで枝につけて追熟(赤く)させた方が栄養価も高いし甘みも増すしおいしいトマトができるよね。こういうおいしいトマトは熊本県内にしか出回らないから、熊本に来ないと食べれないトマトだよね。
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というお話だった。

 

本当においしいトマトは熊本に来ないと食べられない

やはり関西で食べていた熊本県産のトマトと熊本で食べている熊本県産のトマトは違ったトマトだったのだ。

正直、関西で食べていたトマトが本当のトマトだと思っていたので、トマト嫌いになっていたが、熊本県内で食べるトマトの味を幼少期から知っていたら、私はトマトを嫌いになることはなかっただろう。

今は夏になるとトマトが待ち遠しくなるくらい、毎日トマトを主食にするくらいトマトが大好きだ。

しかし、この味は熊本県内でしか味わうことのできない門外不出?のトマトの味なのだ。

観光や仕事で熊本に来る際には、(特に夏)一度熊本のトマトの甘さとおいしさを味わってもらいたい。

 

[取材者・ライター太助] [グルメ一覧]