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インタビュー 旅行/観光

【黒川温泉 朝ピクニック】温泉旅館の常識を覆す朝食サービス!観光地と地域全体を繋ぐ新しい取り組みとは?

2017年9月4日

黒川温泉は阿蘇山の北側に位置する熊本県阿蘇郡南小国町にある温泉地で、全国的な人気温泉地として知られていて、世界中からも多くの観光客が訪れる熊本県を代表する温泉地だ。ちなみに2009年には、あのミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで2つ星を獲得したこともある。

そんな黒川温泉が、今回、旅館の概念を覆す企画を打ち出しているので、黒川温泉観光旅館協同組合の後藤さんにお話を伺って来た。

 

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黒川温泉 朝ピクニック

黒川温泉では、宿泊をされたお客様限定で、南小国町の農家のお母さんたちが地元の食材で作る朝ごはんを平野台高原親水公園でご提供します。黒川温泉では現在『黒川温泉一(いち)ふるさと』というコンセプトのもとで、観光業と他産業との連携を強化する施策を進めており、今回はその取り組みの一つとしての企画になります。

当日は、草原が広がる平野台高原親水公園にシートを敷き、朝採れ野菜をふんだんに使った朝ごはんをピクニックという形で楽しんでいただきます。料理は、阿蘇郡南小国町で農業に従事する傍ら、自家栽培の野菜を使用した加工品を開発している「工房菜々色」の皆様が作ります。メニューは、「カラダが元気になる朝食」をテーマに旅館の若女将と工房菜々色とで考案しました。食材は、地域で採れたもの、地域で作られたものを選びました。
また、食後には、近くの展望所(恋人たちの丘)をご案内いたします。阿蘇五岳を一望できる絶景の見晴らしをお楽しみいただけます(希望者)。

黒川温泉観光旅館協同組合 プレスリリースより

 

 

黒川一ふるさとプロジェクトとは?

黒川温泉はこれまで、「黒川一旅館」という共通概念のもと、温泉街全体を一つの「旅館」として捉え、黒川温泉全体でお客様をおもてなしする取り組みをおこなってきたそうだ。しかし、これからは、さらにクオリティの高いおもてなしをし、お客様により喜んでいただくために、「黒川一旅館」から「黒川一ふるさと」への展開を目指し、地域の多様な人々と対話をしながら、観光だけでなく、農業や林業など他産業との連携を強化していき、「住んでよし」「働いてよし」「訪れて良し」の地域作りに取り組んでいくというプロジェクトだそうだ。

つまり、黒川温泉地域を一括りにするのではなく、温泉地域周辺と南小国町全体でお客様におもてなしをして行くぞ!というプロジェクトなのだ。

 

地震と大雨による被害

上記のコンセプトやプロジェクトを立ち上げて間も無く、2016年4月の熊本地震が起こった。幸い益城町ほどの被害はなかったものの、やはり被害はあった。それでもすぐに黒川温泉全体として、「元気に営業していますよ!大丈夫ですよ!」と発信をし続け、なんとか客足が戻りつつある中に、大雨の被害が襲った。アジア圏と日本人の観光客の足は遠のいている現状にあるが、「こんな事に負けてられない!」「黒川全体で一致団結してお客様に満足していただけるように頑張ろう!」という事で、今回の「黒川温泉 朝ピクニック」という企画を立ち上げたそうだ。

 

「黒川温泉 朝ピクニック」とは?

黒川温泉だけでなく広い意味で南小国地域全体が一致団結して、お客様に地域の魅力を体感してもらい、第二のふるさとのように感じてもらいたいという想いを受けて誕生した「黒川一ふるさとプロジェクト」

このプロジェクト第一弾となったのが「黒川温泉 朝ピクニック」なのだ。しかも、今までの旅館の朝ごはんのイメージを一新する「朝からピクニックをして朝食をいただく」という形。この企画から日本全国の旅館の概念を覆していくそうだ。

 

名称

黒川温泉 朝ピクニック~阿蘇 南小国の新鮮食材と絶景が楽しめる最高の朝ごはん~

開催日

平成29年9月23日(土)・30(土)
*10月21日(土)・28日(土)、11月6日(月)・7日(火)・・・メニューは異なります。

 

時間

7時スタート/8時スタート 2部制 (各時間帯10組20名様)

 

場所

平野台 親水公園  熊本県阿蘇郡南小国町満願寺火焼輪智
(雨天時)  吉原ごんべえ村「畑暦」 熊本県阿蘇郡南小国町大字満願寺5113

 

メニュー

  • 10種の野菜のミネストローネ
  • 朝採れ野菜の贈り物サラダ
  • 天然酵母バゲットのサンドウィッチ マイスターのソーセージをはさんで
  • 黒川温泉卵
  • 小国ジャージー牛乳ヨーグルト 手作りブルーベリージャムを添えて
  • ドリンクバー : コーヒー / 牛乳 / 梅酵母ジュース他

 

料金

ご宿泊料金 + ~3,000円(税別・お一人様の料金)

宿泊する旅館によって料金異なる。
*お子様料金は設けていないが、未就学のお子様でお食事が必要のない場合は無料、お食事が必要な場合は大人料金と同じになる。

 

食材へのこだわり

今回の朝ピクニックでは、「カラダが元気になれる朝食」というテーマを掲げているそうだ。黒川温泉の若女将さん近隣の農家のお母さんたちでメニューを試行錯誤したそうだが、驚きなのは、和食ではなく洋食だということ。しかも10種類以上の野菜を朝収穫して使用するというこだわりはを若女将さんや近隣農家のお母さんたちの『美味しい物を食べて楽しんでいただきたい』という熱い想いが込められている。

 

10種類以上の朝採れ野菜

メニュー考案から調理まで担当するのは、近隣農家のお母さんたちの「工房菜々色」さんという農家ユニット。「やっぱり朝に採れたての野菜が一番美味しい」と早起きして収穫して調理してくれるそうだ。また、その料理もフォトジェニックでインスタ映え間違いなしの美しい出来上がり。食べるだけじゃなくて、見て楽しい、写真に撮って楽しい、ここでしか味わうことができないこだわりの朝食だ。

 

カフェ果林の石窯バゲット

バゲットは、町内でも人気のカフェ果林さんの石窯で焼いてくれるそうだ。ここの石窯でじっくり焼き上げたバゲットは、地元客だけでなく観光客にも人気が高く、もっちりした食感が病みつきになるのだ。

 

そんなバゲットに、こだわりの朝採れ野菜やこの後紹介するこだわりソーセージを挟んだりして食べることもできるし、手作りヨーグルトや手作りジャムも塗ったりして食べることができるぞ!

 

デュッセルの手作りソーセージ

ソーセージを調理してくれるのは、小国町にある本格的なハムとソーセージの専門店「デュッセル」さん。ドイツで10年修行を積んだマイスターが作るドイツソーセージが絶品なのだ。

 

心温まるおもてなしへのこだわり

早朝に野菜を収穫してくれて、調理してくれる農家のお母さんたち。なんと、おもてなしサービスもしてくれるのだそうだ。南小国ならではの優しいお母さんたちの雰囲気を味わいながら、会話を楽しんでいただきたい。

食後のコーヒーを豆から淹れてくれたり、温かいスープを用意してくれていたりと食事中はもちろん食後も南小国の文化や魅力を満喫できるようにプログラムされている。

 

絶景と共に食べる朝ごはん

「外で食べると美味しいね」というセリフを言ったことがある人は多いのではないだろうか?実際、絶景を眺めながら食べるご飯は絶品なはず。

この朝ピクニックの一番のポイントは、大自然の中にある親水公園と「恋人たちの丘」での絶景にある。世界自然遺産にも指定されている阿蘇の大自然の絶景を楽しみながら、自分の好きな場所で食べることができるそうだ。

その朝食は絶対無二のその瞬間だけの特別な朝ごはんになること間違いなしだ。

 

インタビュー

今回、お話をお聞きしたのは、黒川温泉観光旅館協同組合の後藤麻友さん。後藤さんは「旅館 山河」の若女将さんでもあるのだ。

後藤さんが若女将を務める旅館 山河さんは「薬師の湯」で有名で、皮膚病や胃腸炎に効果があると言われている。立地も温泉街から少し離れた静かな雑木林の中にひっそりと佇む一軒宿で、「雑木林に囲まれた静寂の宿」としても有名。四季折々の自然を楽しめるお宿として人気が高い。

くまきゅー
今回の「朝ピクニック」しかも「温泉旅館で」という発想はすごく珍しいと思うんですが、この企画が生まれたきっかけは何だったんでしょうか?
後藤さん
黒川温泉一旅館というコンセプトがもともとあったんですが、「もう少し広げて南小国町の産業や農業、林業などとも観光を繋げていきたいね」という発想が元ですね。
後藤さん
特に農家さんが育てている食材がすごく豊富で美味しいので、それに特化した食の何かをしたいねと話ししてたのがきっかけです。
後藤さん
それと、一般的な旅行の概念を変えていきたくて。通常の旅館の使い方って一泊二日が多いと思うんですが、それをもう少し長く滞在してもらうきっかけを作りたくて
くまきゅー
もう少し詳しくお聞かせいただけますか?
後藤さん
はい。黒川温泉だけ楽しもうと思えば、頑張れば一泊二日でも楽しめるんです。でも、黒川温泉だけ楽しんで帰ってしまうのではなく、南小国町全体の魅力を感じて楽しんでもらいたいんです。
後藤さん
そこで、今回、朝ピクニックで地元食材をふんだんに使った朝ごはんを食べていただくことで、南小国町全体の魅力を味わえるように企画しました。
くまきゅー
なるほど、だから「黒川温泉一ふるさと」というコンセプトなんですね。地域が一致団結してお客様をおもてなしする感じですね。
くまきゅー
でも、反対する旅館さんも多かったのでは?
後藤さん
そうですね。反対という反対はなかったのですが、「ウチの朝食を食べてもらいたい」というお宿さんはありました。
くまきゅー
その意見への対応はどうされましたか?
後藤さん
お客様に選んでもらえるように、旅館ごとに相談できるようにしました。
くまきゅー
どうしてもこの企画を成功させたいという強い想いを感じたのですが、その原動力は?
後藤さん
そうですね、やっぱり「地元の野菜が外に出てしまっている」という現状をどうにかしたかったんです。
旅館で全部使いきれてないにも関わらず、熊本の他の地域の野菜を仕入れて使っているのが現状でした。
旅館と農家のギャップが多かったんでしょうね。
なるべく旅館で地元のいい野菜・食材を使いたいという想いが元々多くの旅館さんにはあったのですが、それがなかなかうまくいっていなかったんです。
「それをどうやって実現していこうか?」と考えていたところ、朝食を使った今回の企画を思いついたんです。
くまきゅー
農家さんの協力を得るのも大変だったのでは?
後藤さん
やはり農家さんとの想いにギャップがあって、今後も継続するためにどうしていけばいいかということを今悩んでいるかもしれないですね。
くまきゅー
それと、普通は雨天時中止という企画が多いのに「雨でもやる!」という所に強い想いを感じますよね?
後藤さん
そうですね。雨が降っても魅力を伝えたいと思って(笑)雨が降ったら田園風景と古民家の雰囲気が楽しめますよ。
くまきゅー
最後にお越しいただくお客様にメッセージや今後の展望などをお願いします。
後藤さん
やはり一番は旅のスタイルを変えていきたいですね。1泊だけは疲れるだけなので、最低でも2泊はしてもらいたい。
その2泊することで、より広い地域の魅力を知ってもらうことができて、この地域のブランディングになっていくんじゃないかなと。
後藤さん
農家のおばちゃんたちが作る美味しい朝ごはんを食べて、平野台の絶景を楽しんでいただくことで、この南小国町全体を楽しめるという「黒川の新しい楽しみ方」を提案したいと思っています。
後藤さん
新しい旅のスタイルの提案としてピクニックをきっかけにして、温泉だけでなく、その周辺地域の生活・風習や文化などの魅力を感じ取ってもらえたら幸いです。

 

お申込み方法

宿泊予定の旅館へ直接「朝ピクニックを申し込みたい」と伝えると対応してもらえるぞ。

 

公式サイト:イベントページ

http://www.kurokawaonsen.or.jp/free/asapicnic

お問い合わせ

■information

黒川温泉観光旅館協同組合

TEL:0967-44-0076

FAX:0967-44-0819

住所:〒869-2402熊本県阿蘇郡南小国町黒川温泉さくら通り

 

まとめ

温泉旅館で朝ピクニックして朝食を食べる。今までの旅館の常識を覆す企画だと感じた。そして、その背景には、「地域全体の魅力を伝えたい」という想いが込められていた。この取り組みはきっと今後の観光地のブランディングの手本となっていく気がする。自社だけでなく、小さな一部の地域だけでなく、その町や地域全体の魅力を伝えて、地域が一丸となってお客様をおもてなしする。この方法はきっと世界標準になっていく気がする。そんなことを感じた今回のインタビューだった。

ぜひ、この機会に黒川温泉に2泊以上してみてはいかがだろうか?


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