【~さん】の意味と使い方|熊本弁方言講座(関西弁・大阪弁、京都弁、奈良弁でも解説)

どぎゃん言うと?熊本弁・方言講座

今日の方言・熊本弁は『~さん』

「今日のは方言なの?」と思った人も多いのではないだろうか?「田中さん」「近藤さん」というように名前が来ると方言でもなんでもないのだが、熊本では、とんでもないものに「さん」を付けるのだ!

 

使い方

「右さん行った所にあるたい」

「ぎゃーん行って、左さん曲がって」

「あっちさん、こっちさん行って疲れたばい」

 

標準語

「右に行った所にあるよ」

「まっすぐ行って、左に曲がって」

「あっちこっち行って疲れたよ」

 

関西弁で言うと

「右行ったとこにあるがな!」

「ぶわぁ~(がぁー)行って、ガッと左や!」

「あっちゃこっちゃ行って疲れたがな!」

 

意味

~の方向/~の方(ほう)へ

 

語源

語源はわからないが、東北の「(方角)さ」と同じ用法だと思われる。青森弁で有名なのが「どさ?」「ゆさ」という会話だが、「どこ行くの?」「お風呂行ってくる」という意味だそうだ。「どこさ行く?」「湯さ行ってくる」が省略された形だ。おそらく、熊本弁の「~さん」も東北の「さ」と同じだろう。

 

エピソード

初めて聞いた時は、全く意味が分からなった(笑)「ん?右っていう名前の人がいるの?」と思ってしまった(笑)その次には「熊本の人は方角に敬称を付ける風土があるのかな?歴史的にそういう慣例があるのかな?」と思っていたが、全く違った(笑)

 

※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。

※紹介中の熊本弁は古いものも含まれています。ご了承ください。

※例文や関西弁バージョンには他の言い回しもあります。あしからず。

 

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