日本一のスイカの名産地、熊本植木のスイカがおいしい理由とは?一番おいしい時期は7月8月じゃなく◯月だった!

フライングスイカ熊本03

スイカの名産地~♪という歌を聞いたことある人も多いだろう。

この曲の原曲はアメリカの民謡だそうだ。

夏になるとスーパーなどでよくかかっている。

私が関西にいた頃にも7月8月になるとスーパーでよく耳にしていた。

しかし、スイカの名産地である熊本に来てから、この曲を聴くことはほとんどなくなった。

おもしろいことにスイカの名産地では「スイカの名産地~♪」は聞こえてこないのだ。

ということで、今回は日本一を誇る熊本のスイカについてご紹介。

日本一のスイカの名産地:熊本・植木

日本一のスイカの産地は植木町

熊本県北西部に位置する熊本市植木町は、スイカの一大産地として有名だ。

中心部は盆地になっていて、災害などが少なく住みやすいと言われ、熊本市のベッドタウンになっている。

また、タレントのスザンヌさんの出身地としても知らている。

町内には西南戦争の最大の激戦地・田原坂(たばるざか)もある。

植木町でのスイカ栽培は昭和30年代に始まったと言われ、地形が盆地で、昼と夜の寒暖差が大きいためスイカ栽培に適しているのだそうだ。

また、水も地下水が豊富に湧き出ているので、他の農業にも適しており、いろいろな作物が栽培されている。

熊本植木産のスイカは、ビニールハウスで栽培され、早いところでは、1月ごろから収穫が始まり初夏にかけてピークを迎える。

植木のスイカはおいしいの?

私が熊本に来る前は、正直、スイカは嫌いだった。

何がおいしいのかわからなったのだ。

今まで食べてきたスイカはそんなに甘くないし水っぽいというイメージしかなったからだ。

しかし、熊本に来て植木の日本一のスイカを食べてみたら、

これが!うまい!!!

「え?これスイカ?スイカってこんなに甘いの?」とびっくりして、それ以来スイカが好きになってしまったくらいだ。

それもそのはず、植木のスイカの糖度は、平均13%前後だそうだ。

中には14%越えのかなり糖度の高いものもあるそうだ。

糖度をわかりやすく説明すると、トマトが5~6%、レモンが7~8%、イチゴが 8~9%、サツマイモが10~12%、マンゴーが10~14%となっている。

そう。だいたいマンゴーと同じくらいの甘さなのだ!

しかも、食感もシャリっとしていておいしいのだ!

おいしい理由(栽培方法)

今回、植木のスイカ農家さんにお話を伺ったところ、植木のスイカがおいしい理由をいろいろおしえてくれたぞ!

植木のスイカがおいしい理由

 

・一つのツルに一つのスイカだけ

・スイカは寒暖差があると甘くなる

・植木は寒暖差が激しい

・ビニールハウス栽培で昼と夜の温度差をさらに造り出す

・水を与え過ぎない

・プライドと愛情が入っている

なんと地理的環境からもスイカ栽培に適しているのに加えて、ビニール栽培で寒暖差を増幅させていることがポイントだ。

それに、放っておくとスイカは一つのツルにいくつもの実をつけるのだが、1つの実の甘さをマックスまで引き出すために、一つのツルにつける実は1つだけにしていることも甘いスイカができる重要な作業だ。

また、水を吸い過ぎると甘味が落ちて水っぽいスイカになるので、さらに甘さを引き出すために水を与え過ぎないように気を付けて栽培すると教えてくれた。

ビニールハウスだから外部環境の影響を受けずに簡単に栽培できるように考えがちだが、そうではないみたいだ。

温度や湿度はタイミングがずれるとおいしいスイカはできないので、夜な夜なハウスに出かけて温度や湿度の設定などを変更することもしばしばだとか。

「うまいスイカのため。プライドと愛情を込めてるからおいしいよ」とニコニコしながら語ってくれたぞ!

収穫時期は4月~6月上旬

一般的にスイカというと夏の風物詩で、おそらく7月~8月によく見かけるのではないだろうか?

夏休みに海に持っていってスイカ割りなどしたこともあるはずだ。

しかし、熊本植木産のスイカは夏にはもうなくなっているのだ!!

植木産スイカのシーズンはめちゃくちゃ早ければ1月~3月、通常は4月~6月上旬となっている。

熊本に来て一番びっくりしたことの一つがこの収穫時期だった。

てっきり夏だと思っていたが、植木では夏にはもう栽培されていなかったのだ。

上記の写真も、4月下旬に撮らせていただいた写真だ。

植木のスイカは4月~6月上旬が収穫時期なのだ。

日本で一番おいしいスイカの旬は梅雨入り前!

では、いつのスイカが一番おいしいのか?

せっかく食べるであれば一番の旬を知っておいた方がお得だ。

早速、スイカ農家さんや地元の人たちに聞いてみた。

全員が口をそろえて答えたのが、

『梅雨入り前のスイカがBEST』

ということだった!

この答えも意外すぎる答えだった!

「スイカは夏のもの」と思い込んでいたため、おいしいのは6月ごろのスイカだろうと思っていたからだ。

それが『梅雨入り前がBEST』というではないか!

理由を聞くと、梅雨以降になると水をたくさん含んだスイカになるため、甘さが落ちて水っぽくなるそうだ。

梅雨入り前・・・

つまりちょうど今頃だ。4月下旬~ゴールデンウィークくらいが一番甘くておいしいスイカが食べられるそうだ。

まとめ

いかがだっただろうか?

スイカが一番おいしいのは梅雨入り前という衝撃的な事実をあなたは信じられるだろうか?

もし可能なら梅雨入り前の時期に熊本の植木まで来て食べてもらいたい!

熊本まで来ることができない場合は、通販でもいいので、梅雨入り前のスイカを一度食べてもらいたい。

本当にびっくりするくらい甘くシャリシャリしていておいしいぞ!

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